NY金・銀市況=続伸、ドル安再開で押し目を買われる

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/ 2)  2062.0     2072.7      2055.9      2067.1     +  6.9
          (24/ 4)  2082.0     2091.2      2075.8      2086.6     +  7.0
   銀     (24/ 3)  2543.0     2568.0      2524.5      2544.3     + 14.1
         (23/ 5)  2573.0     2587.0      2550.5      2568.8     + 14.1
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           207,868       382,845       505,538        (+  9,068)
  銀           73,165       126,733       139,144        (-    607)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          35,430.42  +  13.44
     28日  147.50/52   1.0989/91   ・ナスダック         14,258.49  -  23.27
     29日  147.31/33   1.0971/73   ・10年米国債利回り      4.27  -   0.06
・NY原油  (24/ 1)   77.86 + 1.45  ・SPDR保有金残高    880.55  -   1.73
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は金が5.1〜7.1ドル高、中心限月の
2月限が6.9ドル高、銀が12.0〜14.1セント高、中心限月の3月限は
14.1セント高。
 金2月限は続伸。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ期待が支援
要因になったが、ドル安が一服すると、上げ一服となった。欧州時間に入ると、米国債
の利回り低下が下支えになった。日中取引では、ドル安が再開し、押し目を買われた。
 銀3月限はドル安一服に上値を抑えられたが、米国債の利回り低下や金堅調を受けて
押し目を買われた。
 ニューヨーク金2月限は続伸。時間外取引では2055.9〜2072.7ドルのレ
ンジで推移、前日比2.2ドル高の2062.4ドルとなった。2月限は高寄りした
のち、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待が支援要因になったが、ドル安が一服
すると、上げ一服となった。欧州時間に入ると、米国債の利回り低下が下支えになっ
た。
 日中取引では、ドル安が再開し、押し目を買われた。序盤の高値を突破すると、テク
ニカル要因の買いが入って2070.8ドルまで上昇した。
 米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事が前日、インフレ率が低下し続ければ、
数カ月先に政策金利を引き下げる可能性を示唆し、利下げ期待が高まったことが支援要
因になった。第3四半期の米国内総生産(GDP)改定値は前期比5.2%増と、速報
値の4.9%増から上方改定されたが、個人消費は3.6%増と速報値の4.0%増か
ら下方修正された。
 ニューヨーク銀3月限は、時間外取引で2524.5〜2561.5セントのレンジ
で推移し、前日比6.3セント高の2536.5セントとなった。3月限は高寄りした
のち、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待が支援要因になったが、ドル安が一服
すると、上げ一服となった。欧州時間に入ると、押し目を買われた。
 日中取引では、ドル安再開を受けて押し目を買われ、2568.0セントまで上昇し
た。買い一巡後は上げ一服となったが、ドル安を受けて堅調となった。
 11月28日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比32オンス減の1993万
4659オンス、銀は1万1181オンス増の2億6632万5974オンス。

今日の材料
・11月の独消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準(HICP)
で前年比2.3%上昇した。伸びは前月の3.0%から鈍化し、2021年6月以来の
低水準。エネルギー価格の下落が寄与した。市場予想は2.6%上昇だった。
・第3四半期の米実質国内総生産(GDP)改定値は年率換算で前期比5.2%増と、
速報値の4.9%増から上方改定された。伸び率は21年10〜12月期以来の高水準
だった。ただ金利上昇で雇用や支出が抑制され、その後経済の勢いは弱まったもよう。
・米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、インフレ率が2%に向けて順調に低下し
ているとの見方に疑念を持っているとし、物価上昇が再燃した場合に備え再利上げの選
択肢を残しておく必要があるとの考えを示した。
・米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は29日、金融政策の引き締まりを背景に
米国の経済成長率は鈍化し、インフレ率は鈍化が続くとの見通しを示した。
・米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)
は、消費者が裁量的な支出を控えたため、米経済活動はここ数週間に減速したと指摘し
た。
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