プラチナ市況=続落、現物相場の低迷と円高で下げ幅を拡大

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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貴金属の相場表(帳入値と前営業日比)
         2023/12          2024/10    ドル建て現物価格 15:15 現在
金          9,546   - 31     9,549  - 32  : 2,027.08   + 2.58
銀          114.0   -1.0     113.7  -1.4  : 2,380.00   -46.00
プラチナ     4,194    -86     4,157   -88  :   888.70   -16.12
パラジウム   4,600      0     4,600     0   :   944.13   - 3.03
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      15:15 現在 前営業日比        15:15 現在  前営業日比
ドル・円相場    146.55  -0.63  ユーロ・ドル相場   1.0761  -0.0031
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【市況】
 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが大幅続落。プラチナはニューヨーク安を
受けて売り優勢で始まった。その後は、円高を受けて軟調となり、正午前に先限は70
円超の下落で推移。午後に入り、現物相場の低迷、1ドル=146円台半ばの円高から
下げ幅を拡大し、88円安で引けた。
 パラジウムの商いは成立しなかった。

 前営業日比は、プラチナ、プラチナミニが88〜80円安、プラチナスポットが84
円安、パラジウムが変わらず。
 推定出来高は、プラチナが1万1196枚、プラチナミニが992枚、プラチナスポ
ットが5276枚、パラジウムが0枚。
【現物価格、900ドル割れが長引くと下値不安が強まる】
 プラチナ先限は大幅続落となり、日中取引で4157円まで下落し、先月14日以来
の安値をつけた。終盤から引けにかけての戻りは鈍く、今日の安値引け。原油、ゴム、
銅など産業需要の多いコモディティが軒並み安となり、来年の世界景気に対する不安が
強く、商品安の波に飲み込まれている印象だ。
 ニューヨークプラチナ市場は今週の下げで再度、投機家は売り越しに転換したもよ
う。先月29日以降、取組高が増加しているが、今週に入り、新規売りが増加か。クリ
スマス休暇入りまで、まだ半月あり、短期的に下げ余地ありとみた売り増しの動きもあ
るるような商状だ。現物相場、期近1月限とも900ドル割れ後の反発力は弱く推移。
早期に900ドル台を回復がない場合、売り方はクリスマス休暇前の買い戻しを急が
ず、クリスマス休暇入りの可能性もある。
【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】
 プラチナのドル建て現物相場は、もみ合い。朝方の891.92ドルから、ドル安が
支援要因になったが、株安に上値を抑えられた。午後に入り、885ドルまで下落した
が、午後4時前に890ドル台に戻している。
MINKABU PRESS 森 成俊

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