シカゴ大豆市況=反発、需給報告前の買い戻しやドル安などで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2024/01   1,296.00    1,318.25    1,292.00    1,311.75     +16.25
   2024/03   1,316.00    1,336.50    1,311.75    1,330.25     +14.75
   2024/05   1,330.00    1,350.00    1,326.50    1,344.25     +14.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       307,227        277,485         711,897  (-  3,706)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(11月30日までの週)
 大 豆:151万7600トン(事前予想レンジ:85万〜150万トン)
 大豆粕: 11万0000トン(事前予想レンジ:10万〜 55万トン)
 大豆油:   −1600トン(事前予想レンジ:0.5万〜2万トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(12月13日−12月17日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る。
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 大豆は反発。終値の前営業日比は10.75〜16.25セント高。中心限月の1
月限は16.25セント高の1311.75セント。
 大豆は8日に月例需給報告を控えるなか、ドル安となり、買い戻し先行もようとなっ
た。前日までの下落で売り過剰感が台頭し、売り方の利益確定の玉整理が先行。1月限
は1300セント台を回復後も堅調に推移した。
 1月限は1296セントで取引を開始した後は、時おり転売が見られながらもそれを
消化し、引けにかけて値位置を切り上げる右肩上がりの足取りを展開。終盤には
1318.25セントに達して前日の高値を上抜いたが、転売が入って上げ幅を縮小。
ただ、この日の上昇は前日の下落相殺に加え、1290セントを支持線として認識さ
せ、下値の堅さを窺わせるものとなった。
 米農務省(USDA)が発表した11月30日までの週間純輸出成約高は151万
7600トンで前週の189万5300トンは下回ったが、今期の高水準を維持した。
今年度の累計純輸出成約高は3239万9900トンと、前年度同期の3879万
3600トンを約16.5%下回っている。
 USDAは仕向け地向けで23/24年度積み12万1000トンの大豆の大口成約
を発表。

 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 引き続き降雨過剰となっており、コーンと大豆の順調な生育のためには降雨が止む必
要がある。11日の週には降雨が止む時期があるが、その時期は短期にとどまるだろ
う。
<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 散発的な降雨が続いているが、一部では雨量が十分ではない地域もある。それでも土
壌水分は大豆、コーンの生育に十分な量に達している。

<アルゼンチン北部のコルドバ州、サンタフェ州、ブエノスアイレス州北部>
 今後数日は散発的な降雨が続く見込み。前週よりも雨量は減少するうえ、一部産地で
は降雨は発生しない見込みだが、生育環境は概ね好適となっている。

<アルゼンチン南部のラパンパ州、ブエノスアイレス州南部>
 11日の週上旬にかけて降雨が続くだろう。少雨にとどまり、一部産地では降雨は発
生しない見込みながら、大豆とコーンの生育に適した生育環境が続くもよう。
 米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 寒冷前線が8日に到来し東部を中心に散発的な降雨が発生するだろう。週末から11
日の週上旬にかけて降雨は止むもよう。一方の気温は12月にしては穏やかになるだろ
う。11日の週は半ばに産地南西部で降雨となる見込み。
 大豆製品は、大豆油は大大豆の堅調に追随高となったが、大豆粕の中心限月は続落。
大豆粕の期近1月限は1.7ドル安の406.80ドルで終了。
今日の材料
・ブラジル南部産地では今週末以降は雨がちな天気に。
・ブラジル中部産地で降雨。土壌水分の回復が進む。
・アルゼンチン産地は広い範囲で降雨が発生。作付、生育に適した状況が続く。
・米プレーンズ中部および南部では気温が上昇。雪解けにより土壌水分が回復。

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