シカゴ大豆市況=総じて反落、ブラジルの生産量予測及び降雨見通しが重石

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
   2024/01   1,312.50    1,330.75    1,299.00     1,304.00      - 7.75
   2024/03   1,330.75    1,348.00    1,318.00     1,323.00      - 7.25
   2024/05   1,350.00    1,360.75    1,332.75     1,337.25      - 7.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        302,825        307,807         716,564    ( +4,667)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省発表の米国需給報告(12月8日発表:カッコ内は前月見通し)
 2022/23年度
 作付面積: 8750万エーカー  ( 8750万エーカー)
 単収  :    49.6Bu  (    49.6Bu)
 期初在庫: 2億7400万Bu  ( 2億7400万Bu)
 生産  :42億7000万Bu  (42億7000万Bu)
 輸入      2500万Bu  (   2500万Bu)
 供給合計:45億6900万Bu  (45億6900万Bu)
 圧砕  :22億1200万Bu  (22億1200万Bu)
 輸出  :19億9200万Bu  (19億9200万Bu)
 需要合計:43億0100万Bu  (43億0100万Bu)
 期末在庫: 2億6800万Bu  ( 2億6800万Bu)
 在庫率 :     6.2%   (      6.2%)
 2023/24年度
 作付面積: 8360万エーカー  ( 8360万エーカー)
 単収  :    49.9Bu  (    49.9Bu)
 期初在庫: 2億6800万Bu  ( 2億6800万Bu)
 生産  :41億2900万Bu  (41億2900万Bu)
 輸入      3000万Bu  (   3000万Bu)
 供給合計:44億2800万Bu  (44億2800万Bu)
 圧砕  :23億0000万Bu  (23億0000万Bu)
 輸出  :17億5500万Bu  (17億5500万Bu)
 需要合計:41億8200万Bu  (41億8200万Bu)
 期末在庫: 2億4500万Bu  ( 2億4500万Bu)
 在庫率 :      5.9%  (      5.9%)
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*米気象庁発表の6−10日予報(12月14日−12月18日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
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 大豆は総じて反落。終値の前営業日比は出来高の薄い期先3本が変わらずだが、それ
以外は7.75〜1.00セント安。中心限月の1月限は7.75セント安の
1304セント。
 米農務省(USDA)発表の月例需給報告でブラジルの23/24年度生産量予測が
下方修正されながらも依然として過去最大が見込まれていることが弱材料となった。ま
た、乾燥が懸念されるブラジル産地中北部での降雨予測も重石となった。ただ1月限は
1300セントを割り込む動きを見せながらも終値ベースでは1300セント台を維持
した。
 1月限は1312.50セントで取引を開始したが、その後は欧州の時間帯の時間外
取引終盤まで1314〜1316セントのレンジを中心とする小動きにとどまった。シ
カゴの時間帯にかけて浮上し一時は1330.75セントの高値に達し、1320セン
トを下値支持線とする高もみとなったが、USDA月例需給報告を受けて軟化に転じ、
シカゴの時間帯終盤には1299セントの安値まで軟化。ただ、安値圏でもちあった後
に買い戻されて1300セント台を回復して終了。
 米農務省(USDA)月例需給報告は22/23年度、23/24年度共に全項目が
前月と同量に据え置かれた。
 23/24年度のブラジルの大豆生産量予測は前月時点の1億6300万トンから
1億6100万トンに引き下げられた。高温乾燥による影響が反映された。一方のアル
ゼンチンの生産量予測は前月と同量の4800万トンに据え置かれた。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 生育中のコーン及び大豆にとって土壌水分が過剰な状態が続いており、土壌水分の乾
燥が必要となっている。11日の週は降雨が止む期間があるがごく短期にとどまり、再
び降雨が発生する見込み。
<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 全体的に降雨が発生しているが雨量は限られたものにとどまっている。ただ、生育中
の大豆にとっては十分な量となっている。

<アルゼンチン北部のコルドバ州、サンタフェ州、ブエノスアイレス州北部>
 複数の低気圧の通過に伴い雨がちな天気が続く見込み。これまでに比べると雨量は減
少する見通しだが、一部地域には降雨は達しないだろう。なお、生育中のコーン及び大
豆にとって良好な生育状態が続いている。

<アルゼンチン南部のラパンパ州、ブエノスアイレス州南部>
 雨量は減少するものの、一部地域以外では降雨が続く見通し。生育中の大豆及びコー
ンに適した生育環境を維持。
 米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)
 寒冷前線が8日に到来し散発的な降雨が発生。11日の週後半にも散発的な降雨が発
生するが、産地南西部の小麦にとって慈雨になる見込み。
 大豆製品は、共に大豆の軟調な足取りに追随した。大豆粕の期近1月限は前日比
2.1ドル安の404.7ドルで終了。
今日の材料
・ブラジル南部では雨がちな天気が続き過剰な土壌水分が警戒される。
・ブラジル中部では降雨が続き生育環境は引き続き改善。
・アルゼンチン産地では南部、北部共に生育に適した天気が続く。
・22/23年度、23/24年度の米国生産量予測は全項目が前月と同量に据え
 置かれる。
・23/24年度のブラジルの大豆生産量予測は前月時点の1億6300万トンから
 1億6100万トンに下方修正。
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