NY金・銀市況=大幅続落、予想以上の米雇用統計などが圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/ 2)  2045.7     2050.4      2010.6      2014.5     - 31.9
          (24/ 4)  2065.0     2069.7      2029.9      2033.9     - 31.9
   銀     (24/ 3)  2414.0     2422.5      2324.5      2327.6     - 78.3
         (23/ 5)  2432.0     2443.5      2349.5      2351.6     - 78.3
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           231,829       191,443       485,111        (-  1,845)
  銀           84,707        60,614       136,601        (-  2,612)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          36,247.87  + 130.49
      7日  143.72/74   1.0795/97   ・ナスダック         14,403.97  +  63.98
      8日  144.98/99   1.0763/65   ・10年米国債利回り      4.23  +   0.10
・NY原油  (24/ 1)   71.23 + 1.89  ・SPDR保有金残高    880.55  -   0.28
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は大幅続落。終値の前日比は金が32.0〜28.3ドル安、中
心限月の2月限が31.9ドル安、銀が87.0〜76.1セント安、中心限月の3月
限は78.3セント安。
 金2月限は大幅続落。時間外取引では、ドル安が下支えになったが、ドル安が一服す
ると、上げ一服となった。日中取引では、予想以上の米雇用統計を受けて米連邦準備理
事会(FRB)の早期利下げ観測が後退したことや、米ミシガン大消費者信頼感指数速
報値の改善を受けて売り優勢となった。
 銀3月限はドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。
 ニューヨーク金2月限は大幅続落。時間外取引では2042.7〜2050.4ドル
のレンジで推移、前日比2.3ドル安の2044.1ドルとなった。2月限は安寄りし
たのち、ドル安が下支えになったが、ドル安が一服すると、上げ一服となった。
 日中取引では、予想以上の米雇用統計を受けて米連邦準備理事会(FRB)の早期利
下げ観測が後退したことを受けて売り優勢となった。また米ミシガン大消費者信頼感指
数速報値の改善も圧迫要因となって一段安となり、2010.6ドルまで下落した。
 11月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比19万9000人増と、市場予
想の18万人増を上回った。12月の米ミシガン大消費者信頼感指数速報値は69.4
と11月の61.3から5カ月ぶりに上昇し、8月以来の高水準となった。米連邦準備
理事会(FRB)の利下げ予想は5月に後退した。
 ニューヨーク銀3月限は、時間外取引で2404.5〜2421.5セントのレンジ
で推移し、前日比1.6セント高の2407.5セントとなった。3月限は高寄りした
のち、ドル安が支援要因になったが、ドル安が一服すると、上げ一服となった。
 日中取引では、2422.5セントまで上昇したのち、予想以上の米雇用統計を受け
て売り優勢となった。その後は、米ミシガン大消費者信頼感指数速報値の改善を受けて
一段安となり、2324.5セントまで下落した。
 12月7日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比3万1716オンス増の
2007万4349オンス、銀は60万3213オンス増の2億6754万2837オ
ンス。

今日の材料
・11月の世界食料価格指数は前月比ほぼ横ばいだった。穀物の国際価格が下落した
が、植物油が値上がりした。11月の同指数は平均120.4ポイントで、2021年
3月以来の低水準だった10月とほぼ同じ。前年同月比では10.7%下落した。
・国連気候変動枠組条約(UNFCCC)は、開催中の気候変動枠組み条約第28回締
約国会議(COP28)の新たな合意草案を発表した。最大の争点である将来の化石燃
料の使用に関して複数の選択肢を示した。
・11月の独消費者物価指数(CPI)改定値は欧州連合(EU)基準(HICP)で
前年同月比2.3%上昇と伸びが鈍化し、ユーロ圏の金利がピークに達したとの見方が
強まった。
・11月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比19万9000人増と、市場予
想(18万人増)を上回った。失業率は3.7%に低下し、労働市場の底堅さが示され
た。
・12月の米ミシガン大消費者信頼感指数(速報値)は69.4と11月の61.3
(確報値)から5カ月ぶりに上昇し8月以来の高水準となった。市場予想の62.0も
大幅に上回った。1年先のインフレ期待は11月の4.5%から3.1%に低下し、
2021年3月以来の低水準。
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