大豆週間展望=シカゴ大豆はブラジル産の生育不安と輸出拡大で底堅く推移

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
              [12月11日からの1週間の展望]
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         週間高低(カッコ内は日付)             12月4日 〜12月8日
<東京一般>     始 値    高 値      安 値    終 値    前週末比
   先限         64,000     64,000        64,000    64,000    0
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<シカゴ>8日終値  前週末比     |<主要統計データ> (11月30日まで)
      24/1 1304.00  -21.00    |輸出検証高:110万8,864トン
      24/3 1323.00  -22.50    |輸出成約高:151万7,600トン
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 143.90円  前週末比 4.11円の円高
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 【前週のレビュー】シカゴ大豆は米利上げ終了観測による需要増で底堅い。ただし
1320セント割れとなった場合、1300セント近くまで下落リスクがあるとした。
 【シカゴ大豆1月限は1300セント回復で安値確認感】
 シカゴ大豆1月限は12月に入り、続落となり、11月30日時点の値位置1340
セント前後から1290セント台まで値を落とし安値を模索となった。高温乾燥が続い
ていたブラジル産地中北部に降雨があり、生育環境が改善に向かったことが売りを呼ぶ
要因となった。ただ、ブラジル南部の土壌水分は過剰な状態が続いており生育不安が残
る。
 米国ではタイトな需給状況が予想されるなかドル売り傾向が強まることで輸出が拡大
する可能性もある。1290セント割れに抵抗を見せて反発に転じて7日に終値ベース
で1300セント台を回復したことで目先の安値確認感が強まっている。1300セン
トを支持線に底堅く推移すると予想。ただクリスマス休暇前の投機家の手じまい売りに
よる一時的な急落には警戒したい。
 【東京大豆は新規売買は見込めず】
 東京大豆は、先限の総取組高ゼロ状態を継続。今後も新規売買は見込めず。

 【当面の予定(イベント・経済統計)】

11日 英住宅価格指数 2023年12月(ライトムーブ)
     米週間穀物輸出検証高(USDA)
 12日 企業物価指数 2023年11月(日本銀行)
     英雇用統計 2023年11月(国立統計局)
     独景況感指数 2023年12月(ZEW)
     米消費者物価指数 2023年11月(労働省)
     米財政収支 2023年11月(財務省)
     米連邦公開市場委員会(FRB、13日まで)
 13日 短観 概要及び要旨 12月調査(日本銀行)
     英貿易収支 2023年10月(国立統計局)
     英鉱工業生産指数 2023年10月(国立統計局)
     ユーロ圏鉱工業生産 2023年10月(EUROSTAT)
     米生産者物価指数 2023年11月(労働省)
     米FOMC声明文公表(FRB)
 14日 機械受注 2023年10月(内閣府)
     金融政策理事会(ECB)
     政策金利公表(BOE)
     米小売売上高 2023年11月(商務省)
     米新規失業保険申請件数(労働省)
     米輸出入物価指数 2023年11月(労働省)
     米企業在庫 2023年10月(商務省)
     米週間穀物輸出成約高(USDA)
 15日 中国住宅価格指数 2023年11月(国家統計局)
     中国小売売上高 2023年11月(国家統計局)
     中国鉱工業生産 2023年11月(国家統計局)
     ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2023年12月速報(Markit)
     ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2023年12月速報(Markit)
     ユーロ圏貿易収支 2023年10月(EUROSTAT)
     米製造業景況指数 2023年12月(ニューヨーク連銀)
     米鉱工業生産・設備稼働率 2023年11月(FRB)
     対米証券投資 2023年10月(財務省)
     建玉明細報告(CFTC)
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      ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。





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