NY株式11日(NY時間16:23)(日本時間06:23) ダウ平均 36404.93(+157.06 +0.43%) S&P500 4622.44(+18.07 +0.39%) ナスダック 14432.49(+28.52 +0.20%) CME日経平均先物 33110(大証終比:+390 +1.18%) きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸。今週は重要イベントが多く、13日のFOMCの結果発表の前に、消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)の発表が予定されている。それに対して市場がどう反応するか見極めたい雰囲気が強いようだ。IT・ハイテク株は先週の上げから一服しており、ナスダックはマイナス圏で推移している。 FOMCは据え置きが確実視されているが、パウエルFRB議長の会見などでは、これまでのタカ派姿勢に変更はないとみられている。追加利上げの可能性にも言及してくる可能性もある。また、今回は委員の金利見通し(ドット・プロット)も公表され、市場も注目している。9月時点の24年末予想の中央値は5.125%(5.00-5.25%示唆)だった。9月時点では今年にあと1回の利上げを予想していたことから、来年は2回利下げがあると予想していたことになる。利下げ予想を示す可能性はあるものの、市場が期待しているような積極利下げは予想してこないのではと思われる。 ただし、その場合でも、FRBと見方を異にしている市場がどの程度反応するかは未知数。短期金融市場では来年末までに計1.00%の利下げを織り込んでいる。恐らく市場もスタンスを変えないのではと思われる。先週末の予想を上回る米雇用統計でさえも、米株式市場は結局上昇していた。 百貨店のメーシーズ<M>が大幅高。投資家グループが58億ドルで買収提案を行ったと報じられた。同社を非公開化したいとしている。投資会社アークハウス・マネジメントとリゲード・キャピタルは今月1日に、メーシーズの未保有株を1株21ドルで取得する提案をしたという。 医療保険のシグナ<CI>が大幅高。100億ドルの追加自社株買い計画を発表。一方、同社はヒューマナ<HUM>との合併交渉を打ち切ったとも報道で伝わっている。同社は自社株買い計画を総額113億ドル規模に拡大する。 半導体のブロードコム<AVGO>が3日続伸。アナリストが「買い」でカバレッジを再開し、目標株価を1100ドルに設定した。 スナップ<SNAP>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の8ドルから22ドルに引き上げた。先週末終値よりも46%高い水準。 HP<HPQ>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価も従来の33ドルから40ドルに引き上げた。先週末終値よりも35%高い水準。 医薬品のイーライリリー<LLY>が下落。肥満症治療薬「ゼップバウンド」を約8カ月使用した人が、使用停止から1年後に減らした体重の約半分が戻ったことが調査で明らかになったことが嫌気されている模様。 ナイキ<NKE>が上昇しておりダウ平均をサポート。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を135ドルに設定した。 シグナ<CI> 301.97(+43.17 +16.68%) メーシーズ<M> 20.77(+3.38 +19.44%) スナップ<SNAP> 15.75(+0.66 +4.37%) HP<HPQ> 30.37(+0.91 +3.09%) ブロードコム<AVGO> 1029.24(+84.94 +9.00%) イーライリリー<LLY> 584.04(-14.01 -2.34%) ナイキ<NKE> 118.61(+2.70 +2.33%) アップル<AAPL> 193.18(-2.53 -1.29%) マイクロソフト<MSFT> 371.30(-2.93 -0.78%) アマゾン<AMZN> 145.89(-1.53 -1.04%) アルファベットC<GOOG> 134.70(-1.94 -1.42%) テスラ<TSLA> 239.74(-4.10 -1.68%) メタ・プラットフォームズ<META> 325.28(-7.47 -2.24%) AMD<AMD> 134.41(+5.49 +4.26%) エヌビディア<NVDA> 466.27(-8.79 -1.85%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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