12日の東京株式市場は前日の米株高を受けリスクを取る動きが継続したが上値は重く、日経平均株価は続伸したものの上げは小幅にとどまった。 大引けの日経平均株価は前営業日比51円90銭高の3万2843円70銭と続伸。プライム市場の売買高概算は15億271万株、売買代金概算は3兆4007億円。値上がり銘柄数は565、対して値下がり銘柄数は1050、変わらずは45銘柄だった。 きょうの東京市場は朝方リスクオンムードのなか、日経平均が寄り付きに300円を超える上昇でフシ目の3万3000円台を回復してスタートした。前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上昇し、揃って年初来高値更新と好調が続いており、相対的に出遅れる日経平均は水準訂正を期待した買いが優勢となった。米国では来年の早期利下げ観測が強気の拠りどころとなっており、東京市場でもこれに追随する動きとなったが、国内で政局不安が台頭していることが全体相場の重荷となった。外国為替市場では取引時間中に円高方向に傾き、これも輸出株の一角などに逆風材料となり指数を押し下げた。業種別では33業種中26業種が安く、個別でも値下がり銘柄数が後場に入って増勢となり、大引け時点で1000を超え、全体の63%を占めた。 個別では、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連が堅調、ルネサスエレクトロニクス<6723>も商いを伴い買われた。富士通<6702>も高い。アウトソーシング<2427>が値上がり率トップとなったほか、ジェイリース<7187>も値を飛ばした。物語コーポレーション<3097>が活況高に買われ、良品計画<7453>も物色人気となった。 半面、レーザーテック<6920>が冴えず、東京電力ホールディングス<9501>も大きく利食われた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが利益確定の動きに押された。ゼンショーホールディングス<7550>が軟調、三菱重工業<7011>も値を下げた。ダイダン<1980>、ファーマフーズ<2929>、学情<2301>などが急落、トーホー<8142>も大幅に水準を切り下げた。さくらインターネット<3778>も安い。 出所:MINKABU PRESS
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