株価指数先物【引け後】 米CPIの結果を受けた仕切り直しの展開に期待

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪3月限
日経225先物 32710 -10 (-0.03%)
TOPIX先物 2348.5 -4.5 (-0.19%)

 日経225先物(3月限)は前日比10円安の3万2710円で取引を終了。寄り付きは3万3050円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万3045円)にサヤ寄せする格好から、買いが先行して始まった。米株高の流れを受けて指数インパクトの大きい値がさ株の上昇が見込まれるなか、現物の寄り付き直前には3万3130円まで上げ幅を広げた。

 ただし、節目の3万3000円回復で目先的な達成感が意識されたほか、米国では11月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることもあって、利益を確定させるロング解消の動きが優勢となり、3万3000円はキープできなかった。前場中盤にかけて3万2850円まで上げ幅を縮めた後は、3万2850円~3万2950円辺りでの保ち合いを継続していたが、後場に入りレンジを下放れると、終盤にかけて軟化し小幅ながら下落に転じた。

 日経225先物は、25日移動平均線が位置する3万2980円辺りでの底堅さをキープできなかったこともあり、ロングを解消する形での持ち高調整に向かわせたようだ。ただし、いったんは達成感が意識されやすく、米CPIの発表の翌日には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が判明するなか、ポジションを大きく傾ける動きは限られていたと考えられる。そのため、朝方の上昇後は持ち高調整のなかでニュートラルに戻した格好であり、センチメントは悪化していないだろう。

 ボリンジャーバンドの-1σが3万3410円辺りで推移しており、25日線が位置する3万3000円辺りとのレンジ推移が意識されそうである。再び25日線水準のほか、週足ベースの+1σが3万3090円辺りで推移していることから、同水準を捉えてくるようだと、週足の+2σが位置する3万3940円とのレンジに切り上がる可能性もありそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で13.92倍に上昇した。一時13.98倍まで上昇する場面も見られたが、値がさハイテク株などは買い一巡後に上げ幅を縮めており、積極的にNTロングでスプレッドを取りに行く動きは限られていた。ただし、先週末に割り込んだ75日線を上回っての推移を見せており、年末に向けてややNTロングを意識させてきそうである。

 手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万5203枚、ソシエテジェネラル証券が1万5368枚、サスケハナ・ホンコンが5774枚、SBI証券が2869枚、日産証券が2174枚、auカブコム証券が1948枚、バークレイズ証券が1920枚、JPモルガン証券が1646枚、野村証券が1143枚、松井証券が1081枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万5056枚、ソシエテジェネラル証券が1万5804枚、バークレイズ証券が3886枚、JPモルガン証券が3684枚、サスケハナ・ホンコンが3532枚、日産証券が3529枚、ゴールドマン証券が3321枚、モルガンMUFG証券が2112枚、ビーオブエー証券が1879枚、野村証券が1459枚だった。

株探ニュース

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