NYプラチナ市況=反落、米FOMC後は利下げ見通しで急伸

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 1)   935.3      943.8       920.1       922.1    -  8.9
         (24/ 4)   942.6      950.7       926.9       929.5    -  8.1
 パラジウム  (24/ 3)   987.00    1008.50      958.00      969.20   - 13.10
         (24/ 6)   986.00    1004.00      976.00      975.90   - 13.40
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          36,193         44,027        74,004       (-  3,972)
 パラジウム          2,516          2,039        21,309       (-     19)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          37,090.24  + 512.30
     12日  145.51/53   1.0798/99   ・ナスダック         14,733.96  + 200.56
     13日  142.94/96   1.0881/83   ・10年米国債利回り      4.03  -   0.18
・NY原油  (24/ 1)   69.47 + 0.86  ・SPDR保有金残高    875.65  -   2.89
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反落。前日比は、プラチナが9.7〜7.3ドル安、
中心限月の1月限が8.9ドル安、パラジウムが13.40〜13.00ドル安、中心
限月の3月限は13.10ドル安。
 プラチナ1月限は反落。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測
後退に上値を抑えられ、欧州時間に入ると、一段安となった。日中取引では、米生産者
物価指数(PPI)でインフレの伸びが鈍化したことを受けて押し目を買われたが、戻
りは売られた。米連邦公開市場委員会(FOMC)で来年の利下げ見通しが示される
と、地合いを引き締めた。
 パラジウム3月限は日中取引で戻りを売られたが、米連邦公開市場委員会(FOM
C)で来年の利下げ見通しが示されたことを受けて急伸した。
 プラチナ1月限は時間外取引を920.1〜936.5ドルのレンジで推移し、前日
比7.8ドル安の923.2ドルとなった。1月限は高寄りしたのち、米連邦準備理事
会(FRB)の利下げ観測後退に上値を抑えられ、欧州時間に入ると、一段安となっ
た。
 日中取引は、米生産者物価指数(PPI)でインフレの伸びが鈍化したことを受けて
押し目を買われ、935.2ドルまで戻したが、戻りは売られた。その後は、米連邦公
開市場委員会(FOMC)で来年の利下げ見通しが示されると、地合いを引き締めた。
時間外取引の高値を突破し、943.8ドルまで上昇した。
 11月の米生産者物価指数(PPI)は前年同月比0.9%上昇と、前月の1.2%
上昇から伸びが鈍化した。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きが
決定された。ただ金利・経済見通しで、19人の政策担当者のうち17人が2024年
末には政策金利が現在よりも低下するとの予想を示した。
 パラジウム3月限は、時間外取引を967.00〜987.50ドルのレンジで推移
し、前日比13.30ドル安の969.00ドルとなった。3月限は高寄りしたのち、
米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退を受けて軟調となった。
 日中取引は、米生産者物価指数(PPI)でインフレの伸びが鈍化したことを受けて
986.00ドルまで戻したが、戻りは売られた。時間外取引の安値を割り込み、
958.00ドルまで下落した。その後は、米連邦公開市場委員会(FOMC)で来年
の利下げ見通しが示されたことを受けて急伸し、1008.50ドルまで上昇した。
 12日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比582オンス減の21万
4336オンス、パラジウムは変わらずの5万3862オンス。
今日の材料
・イスラエルのコーヘン外相は、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハ
マスとの武力衝突を巡り、現段階での停戦は間違いであり、イスラエルは国際的支援の
有無にかかわらずハマスとの戦いを継続すると述べた。
・10月のユーロ圏鉱工業生産指数は前月比0.7%、前年同月比6.6%それぞれ低
下した。機械などの資本財が低迷し、予想を上回る落ち込みとなった。ユーロ圏がリセ
ッション(景気後退)に陥っていることを裏付ける内容となった。市場予想は前月比
0.3%低下、前年比4.6%低下だった。
・11月の米卸売物価指数(PPI)は前年同月比0.9%上昇と、10月の1.2%
上昇から伸びが鈍化した。
・世界銀行のチーフエコノミスト、インダーミット・ギル氏は、過去の経験を踏まえる
と、金利はある時点で上昇が止まるものの、すぐに低下に転じることはないとし、途上
国が大きな影響を受ける可能性があるとの考えを示した。
・米財務省は、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスのトルコなど
にいる関係者8人に制裁措置を発動したと発表した。英外務省も、ハマスの関係者7人
を制裁対象にしたと公表した。
・米連邦公開市場委員会(FOMC)は、主要政策金利を2001年以来の高水準で据え置
くことを決定した。金利据え置きは3会合連続。また2024年に複数回にわたって金
利を引き下げるとの見通しを示し、積極的な利上げキャンペーンが終了したとのシグナ
ルをこれまでで最も明確に発した。
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