【これからの見通し】米FOMCでハト派ショック、きょうは英欧中銀金融政策発表

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】米FOMCでハト派ショック、きょうは英欧中銀金融政策発表

 昨日の米FOMCはハト派ショックともいえるような内容だった。FOMCメンバーの来年の金利見通しで75bp利下げが示されており、市場の早期利下げ開始観測に寄り添う格好となった。米債利回りが大幅に低下するとともに、日米金利差縮小観測で一気に円高が進行した。ドル円相場は発表前の145円台から142円台まで急落。今日の東京市場ではさらに140.97近辺まで安値を広げた。

 円高とともにドル安も強まり、ユーロドルは1.09台乗せ、ポンドドルは1.26台半ばまでドル安が進行した。ただ、きょうは英中銀金融政策委員会(MPC)とECB理事会の結果発表を控えている。対ドルでのユーロ高やポンド高がこのまま続くのかどうかは、両イベントの結果内容次第となる。

 市場では英欧の景況感の悪化を受けて、米国以上に早期の利下げ開始を想定する動きもでている。今週発表された英国の賃金統計の伸び鈍化や月次GDPの予想以上の落ち込みなどを受けて、短期金融市場での来年の英利下げ幅は100bp近くが織り込まれる場面があった。欧州の景気にもブレーキがかかっており、米国以上の早期の利下げ開始を予想する向きもあるようだ。

 英中銀、ECBともに政策金利据え置きが市場のコンセンサスとなっており、関心は来年の利下げ開始についてのヒントが得られるのかどうかに移行しているようだ。表面的にはいずれもインフレ目標を達成していないことから、建前論としてのタカ派姿勢は示されそうだが、昨日のFOMCがハト派ショックであっただけにきょうも予断は許されないだろう。

 英中銀は日本時間午後9時、ECBは同午後10時15分の結果発表となる。ラガルドECB総裁会見は午後10時45分からの開始予定になっている。

 この後の海外市場で発表される経済指標は上記イベントのほかに、スイス中銀政策金利(第4四半期)、香港生産者物価指数(第3四半期)、香港鉱工業生産指数(第3四半期)、南ア生産者物価指数(11月)、ブラジル小売売上高(10月)、米小売売上高(11月)、米輸入物価指数(11月)、米輸出物価指数(11月)、米新規失業保険申請件数(12/03 - 12/09)米企業在庫(10月)など。スイス中銀は政策金利据え置きが予想されている。

 発言イベント関連は、ラガルドECB総裁の記者会見に市場の関心が集中しそうだ。


minkabu PRESS編集部 松木秀明

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