[今日の視点]貴金属=続伸、NY高と円安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、続伸して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク高と円安を受けて買い
優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)もニューヨーク高と円安を受けて堅調とな
ろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は16.16ドル高
の2040.15ドル、銀が21セント高の2404セント、プラチナが7.97ドル
高の953.80ドル、パラジウムは43.40ドル高の1223.88ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=143.87/89円で、前営業日の
大引け時点から0.35円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が9440円前後、銀は111.5円前後、プラチナは
4365円前後、パラジウムは5300円前後。
【NY金は利下げ期待やユーロ高が支援】
 金はきのうの海外市場では、ユーロ高や米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待を
受けて買い優勢となった。
 金はユーロ高や米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待が支援要因になった。11
月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)上昇率(改定値)は前年同月比で2.4%と
10月から低下した。ただコアインフレは3.6%と高水準で推移しており、欧州中央
銀行(ECB)は高金利を維持するとみられている。一方、米リッチモンド地区連銀の
バーキン総裁は、インフレ鈍化を歓迎しながらも、来年の連邦準備理事会(FRB)の
金利政策見通しにどう影響するかについては明言を避けた。米アトランタ連銀のボステ
ィック総裁は、来年に利下げを急ぐ必要性はないとの見解を示し、次の政策行動を精査
している米金融当局は毅然とした姿勢で忍耐強くあるべきだと強調した。早期利下げけ
ん制発言が続いているが、CMEのフェドウォッチで来年3月の利下げ予想に変わりは
ない。
 イエメンのイスラム教シーア派武装組織「フーシ派」の幹部は、紅海で商船の安全を
守るための米主導の取り組みに対抗し、イスラエル関連の標的を攻撃し続けると表明し
た。「イスラエルの侵略が終わり、ガザ地区の包囲が解除されるまで、パレスチナ人を
支援する」とした。一方、イスラエル軍当局者は、イスラエルのハマス壊滅に向けた集
中的な作戦と、ハマスによる市街戦戦略の代償として、多くの民間人が犠牲になってい
るとの見解を示した。
 日銀の植田和男総裁は、金融政策決定会合後の記者会見で、賃金と物価の好循環が実
現するか「なお見極めていく必要がある」と述べ、粘り強く金融緩和を継続していく考
えを示した。市場では、1月会合でイールドカーブ・コントロール(長短金利操作、Y
CC)の撤廃やマイナス金利の解除を行うとの見方もあるが、明確な示唆はなかった。
 銀はきのうの海外市場では、ユーロ高や金堅調を受けて買い優勢となった。
【NYプラチナはユーロ高や金堅調が支援】
 プラチナはきのうの海外市場では、ユーロ高や金堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナはユーロ高や金堅調が支援要因になった。欧州中央銀行(ECB)の高金利
維持の見方や米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待を受けてユーロ高に振れた。早
期利下げけん制発言が続いているが、CMEのフェドウォッチで来年3月の利下げ予想
に変わりはない。ただ上海プラチナの出来高が急減し、中国勢が高値での買いを見送っ
た。高値での買いが続かなければ上値は限られるとみられる。
<今日の予定>
・貿易収支 2023年11月速報(財務省)
・独生産者物価指数 2023年11月(連邦統計庁)
・英消費者物価指数 2023年11月(国立統計局)
・ユーロ圏国際収支 2023年10月(ECB)
・米経常収支 2023年7-9月期(商務省)
・米消費者信頼感指数 2023年12月(カンファレンスボード)
・米中古住宅販売統計 2023年11月(全米不動産協会)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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