とうもろこし週間展望=先限は3万7000円台前半まで下落リスク

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
                    [12月25日からの1週間の展望]
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     週間高低(カッコ内は日付)    12月18日〜12月22日
            始 値   高 値    安 値        終 値   前週末比
<東 京> 先限  37,410   38,320(22)   37,310 (18)   37,700      +320
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<シカゴ>22日終値 前週末比 |<週間統計データ>  (12月14日まで)
   24/3  473.00   - 10.00  |週間輸出検証高: 94万7,418トン
   24/5  485.75   -  9.50  |週間輸出成約高:101万4,100トン
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 142.36円  前週末比 0.47円の円安
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 【前週のレビュー】とうもろこし先限は下放れでレンジ相場が引き下がる。当面は3
万7000〜3万7500円のレンジをどちらに抜けるかを見極めたい。現時点では戻
り売り圧力が強いと予想。シカゴは期近3月限が485セント水準で戻り売りが待ち受
け、470セント台前半まで下落する不安ありとした。
【先限は3万8000円台で定着できず】
 とうもろこしは18日に25年1月限が3万7410円で新甫発会となった。発会し
た18日に3万7310円に軟化したが、早々に切り返し、21日の夜間取引(チャー
ト、4本値は22日)は3万8320円の高値で寄り付いた。
 シカゴコーンが安値圏で低迷、円の先高感が強まる環境下、先限は3万8000円台
をつけたが、大台の定着は難しかった。11月限にサヤ寄せする格好で25年1月限の
発会値3万7410円、さらに3万7000円台前半まで下落リスクがあるとみる。
25年1月限の発会値3万7410円割れとなると、心理的に売り方に有利となる。
25年1月限の取組高は21日時点で14枚にとどまっており、新規売買は見送り状
態。

 期先11月限は3万7250円で22日の取引を終えた。3万7000円割れとなる
と、今月14日につけた一代安値3万6610円まで下げ足を速めるリスクあり。期近
2本が22日に4ケタ安まで値を崩し、この日の安値引けとなったことがいずれ期先の
売りにつながる不安もある。

【シカゴコーンは軟調、底入れの判断は時期尚早】
 シカゴコーンは軟調な展開を強いられ、20日に期近3、5月限が一代安値を更新
し、下値模索となった。小麦、大豆の動きに左右されやすい展開が続いている。期近3
月限は468。25セントまで下落し、一代安値を更新した。21日は反発して引けた
が、自律修正高の域で底入れとの判断は時期尚早ではないか。
 クリスマス休暇前で手じまい売買が先行しやすい環境だが、19、20日は取組高が
大幅増となり、投機家の新規売りの動きが強まったもよう。売り玉を維持したまま、年
越しを見込む投機家が多そうだ。年内は480セント水準が抵抗線となり、安値圏で低
迷、または値固め局面と予想。小麦、大豆のほか、ドル相場や調整局面にある原油の値
動きにも影響を受けるとみる。
 【当面の予定(イベント・経済統計)】
 25日 ●豪州、香港、欧米、南ア(クリスマス)
     景気動向指数 2023年10月改定状況(内閣府)
     貴金属取引 2023年12月限納会(大阪取引所)
 26日 ●豪州、香港、欧州、南ア、カナダ
     貴金属取引 2024年12月限発会(大阪取引所)
     米ケース・シラー住宅価格指数 2023年10月(S&P)
     米週間穀物輸出検証高(USDA)
 27日 中国工業利益 2023年11月(国家統計局)
 28日 鉱工業生産指数 2023年11月速報(経済産業省)
     小売業販売額 2023年11月速報(経済産業省)
     米卸売在庫 2023年11月速報値(商務省)
     米新規失業保険申請件数(労働省)
     米中古住宅販売仮契約指数 2023年11月(全米不動産協会)
 29日 シカゴ購買部協会景気指数 2022年12月(シカゴ購買部協会)
     米週間穀物輸出成約高(USDA)
     建玉明細報告(CFTC)
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