[今日の視点]貴金属=まちまち、海外の取引再開待ち

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、まちまちで寄り付く見通し。海外市場の取引再開待ちで、まちまちの値動
きとなろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は変わらずの
2052.79ドル、銀が変わらずの2418セント、プラチナが変わらずの
974.50ドル、パラジウムは変わらずの1205.50ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=142.29/31円で、前営業日の
大引け時点から0.10円の円高。
 10月限の寄り付き目安は、金が9389円前後、銀は114.3円前後、プラチナ
は4367円前後、パラジウムは5500円前後。
【NY金は地政学的リスクを確認】
 金はきのうの海外市場では、クリスマスで休場のため、ほぼ動きがなかった。
 金は地政学的リスクの行方が目先の焦点である。イランは、イスラエル軍によるシリ
ア首都ダマスカスへの空爆により、イラン革命防衛隊のラジ・ムサビ上級司令官が死亡
したと発表した。イラン革命防衛隊のナクディ調整司令官は、米国やその同盟国がパレ
スチナ自治区ガザで「犯罪」に関与し続ければ、「程なく地中海、すなわち(欧州とア
フリカを隔てる)ジブラルタル海峡などの封鎖に直面することになる」と警告した。
 銀はきのうの海外市場では、クリスマス休暇でほぼ動きがなかった。
【NYプラチナは取引再開待ち】
 プラチナはきのうの海外市場では、クリスマス休暇でほぼ動きがなかった。
 プラチナはクリスマス休暇で取引再開待ちである。ドイツで不動産業界の低迷が伝え
られた。第3四半期の居住不動産価格は前年比10.2%下落。下落は4四半期連続
で、統計を取り始めた2000年以降で最大の落ち込みとなった。欧州中央銀行(EC
B)が当面、高金利を維持する見通しであり、景気後退に陥るようなら、プラチナの上
値を抑える要因になるとみられる。
<今日の予定>
●豪州、香港、欧州、南ア、カナダ
・貴金属取引 2024年12月限発会(大阪取引所)
・米ケース・シラー住宅価格指数 2023年10月(S&P)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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