NY金・銀市況=上昇、米国債の利回り低下が支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/ 2)  2079.3     2095.8      2072.8      2093.1     + 23.3
          (24/ 4)  2098.6     2115.2      2092.8      2112.9     + 23.3
   銀     (24/ 3)  2450.5     2473.0      2422.0      2464.1     + 24.5
         (23/ 5)  2472.0     2495.5      2447.5      2487.7     + 24.7
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           128,305        85,512       491,343        (-    753)
  銀           44,023        29,709       131,408        (+    636)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          37,656.52  + 111.19
     26日  142.41/43   1.1042/44   ・ナスダック         15,099.18  +  24.61
     27日  141.80/82   1.1106/08   ・10年米国債利回り      3.79  -   0.10
・NY原油  (24/ 2)   74.11 - 1.46  ・SPDR保有金残高    878.25      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は続伸、銀は反発。終値の前日比は金が23.0〜23.7ドル高。
中心限月の2月限が23.3ドル高、銀が22.9〜25.0セント高、中心限月の3
月限は24.5セント高。
 金2月限は続伸。時間外取引では、ユーロの小動きを受けてもみ合いとなった。欧州
時間に入ると、利食い売りが出たが、ドル安を受けて押し目は買われた。日中取引で
は、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待や米国債の利回り低下を受けて買い優勢
となった。
 銀3月限は米国債の利回り低下や金堅調を受けて買い優勢となった。
 ニューヨーク金2月限は続伸。時間外取引では2072.8〜2080.8ドルのレ
ンジで推移、前日比9.5ドル高の2079.3ドルとなった。2月限は高寄りしたの
ち、ユーロの小動きを受けてもみ合いとなった。欧州時間に入ると、利食い売りが出た
が、ドル安を受けて押し目は買われた。
 日中取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待や米国債の利回り低下を受
けて買い優勢となった。時間外取引の高値を突破し、2095.8ドルまで上昇した。
 米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待や米国債の利回り低下が支援要因になっ
た。欧州中央銀行(ECB)の利下げ期待も強く、ユーロ圏債券の利回りが低下するな
か、7月19日以来の低水準となる米10年債利回りは3.79%を付けた。
 ニューヨーク銀3月限は、時間外取引で2422.0〜2455.5セントのレンジ
で推移し、前日比2.6セント安の2437.0セントとなった。3月限は高寄りした
のち、利食い売りなどが出て軟調となった。欧州時間に入ると、下げ幅を拡大したが、
ドル安が下支えになった。
 日中取引では、米国債の利回り低下や金堅調を受けて買い優勢となった。時間外取引
の高値を突破し、2473.0セントまで上昇した。
 12月26日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比変わらずの2004万
1015オンス、銀は8165オンス減の2億7554万3412オンス。

今日の材料
・11月の中国工業部門企業利益は前年比29.5%増加し、4カ月連続でプラスとな
った。伸び率は10月の2.7%から加速した。ただ、需要の低迷が企業の成長期待を
抑え込んでおり、追加の景気支援策を求める声が強い。
・日銀の植田和男総裁は、来年にマイナス金利が解除される可能性が「結論的にはゼロ
ではない」と述べた。経済・物価情勢が好転して賃金・物価の好循環が見通せる状況が
来年訪れることに期待感を示した。
・中国の国会に当たる全国人民代表大会(全人代)が公表した第14次5カ年計画の中
間報告は内需を拡大し、迅速な景気回復を確かなものとし、安定成長の促進に努めると
の方針を示した。
・スペインのサンチェス首相は、海運の要衝である紅海を航行する商船をイエメンの親
イラン武装組織フーシ派による攻撃から守るために、海賊に対処する欧州連合(EU)
の海軍部隊を投入することには反対するとし、この問題に対応するために別の枠組みの
創設を検討する用意があると述べた。
・S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスは、資金調達コストの上昇により
米銀の純金利マージン(NIM)が圧迫されており、たとえ米連邦準備理事会(FR
B)が利下げに転じたとしても2024年末までにその圧力が緩和される可能性は低い
との見方を示した。
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