石油週間見通し=NY原油は反発模様、中東地域各地で火種が燻る

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【前週のレビュー】ニューヨーク原油2月限は満月の前日に当たる26日の76.18
ドルで目先の天井を付けた形。下値メドは61.8%押しの71.11ドル、70ドル
の節目、78.6%押しの69.73ドル、全値押しの67.98ドルとなる。日柄的
には1月4日の下弦、11日の新月が底入れのめど。前者なら拡大波には発展せず(つ
もり67.98ドルを割り込まず)に今回の上昇の高値である76.18ドルを上抜い
て行くような第3波に発展、後者まで下落相場が続くようであれば、年明け早々60ド
ル台にいる時間帯が長くなる可能性もあるとした。

【NY原油は78.6%押し達成後に反発】
 ニューヨーク原油2月限は、下弦の前日の3日に付けた69.28ドルの安値から急
反発。チャート的にはややオーバーシュートしたものの、78.6%押し達成後の反発
に見える。また日柄的にも満月の前日に天井を付けた分、底入れも下弦の前日に来た。
ただ4日の陰線引けを見ると、そこまで強気にはなれず、11日の新月底に向けてさら
に反落基調が続く可能性も頭の隅に入れて置きたい。本稿執筆時の5日の午後には72
ドル台後半で推移しているが、5日の引け値水準がどうなるのかに注目したい。

 材料的には、3日に安値から急反発した背景はリビアのシャララ油田の生産停止や、
イランでの追悼式典中のテロ爆発など引き続き中東地域での地政学的リスクや供給懸念
が再び支援材料となった。
 また2日にデンマークの海運大手のAPモラー・マースク社が再び紅海通航を停止す
ることを発表するなど、イエメンの武装組織フーシ派による襲撃を懸念した紅海の運航
障害も続いている。また相変わらずイスラエルのガザ攻撃は続いており、中東地域では
あちこちに火種が燻っているが、前回の当欄でも指摘したように、有力な産油国である
イランまで大規模な戦火が広がれば、地政学リスクのみならず原油の供給懸念から原油
相場が一気に噴き上げる可能性が高まる。目先は中東地域の情勢から目を離せない状況
が続きそうだ。

 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は引き続き過去最高値水準である3万
7000ドル台のもみ合いが続いている。
 ドルインデックスは年末の28日を安値に反転しており、102ポイント台前半まで
上昇。100ポイント台を割り込まずに底入れした可能性も出てきている。

【BRICSはサウジなどが新規加盟して10カ国に拡大】
 産油国側からのニュースとしては、1日にブラジル、ロシア、インド、中国、南アフ
リカで構成する新興5カ国(BRICS)に、アラブ首長国連邦(UAE)、イラン、
エジプト、エチオピア、サウジアラビアの中東の産油国を中心とした5カ国が新規加盟
した。なおロシアが今年議長国となっており、今年10月に同国のカザンで拡大首脳会
議を開催する予定。
 また石油輸出国機構(OPEC)プラスが3日、アンゴラのOPEC脱退を受け、原
油市場の安定に向けて結束を強めることことを再確認した。
 両団体ともにロシアとサウジという主要産油国が加盟しており、BRICS(今後、
名称が変更される可能性あり)も今後の原油相場にとって大きな存在となる可能性があ
る。

【東京原油、ガソリンのテクニカル分析】
 東京原油の6番限である6月限は4日にボリンジャーバンドの−2シグマ(6万
4760円辺り)を支持線として急反発。ただ5日は1シグマ(6万4700円辺り)
が上値抵抗となった。
 ガソリン先限は名目値で8万1000円の横ばい。

【NY原油のテクニカル分析】
 ニューヨーク原油2月限は26日に76.18ドルの高値を付けたあと反落。ほぼ7
5ドル水準にあるボリンジャーバンドの1シグマ(75.03ドル辺り)が上値抵抗と
なった。すでにボリンジャーバンドの中心線(72.79ドル辺り)も大きく割り込ん
でいる。
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