11日の東京株式市場はリスクオンの地合いが加速した。日経平均株価は連日で600円を超える上昇となり、一気に3万5000円台まで上値を伸ばした。 大引けの日経平均株価は前営業日比608円14銭高の3万5049円86銭と大幅高で4日続伸。プライム市場の売買高概算は18億4940万株、売買代金概算は4兆7912億円。値上がり銘柄数は1064、対して値下がり銘柄数は548、変わらずは45銘柄だった。 きょうの東京市場は先物を絡め前日に続き日経平均が急上昇、3万5000円大台ラインを突破し約34年ぶりの高値圏に駆け上がった。前日の米国株市場ではNYダウが一時過去最高値を上回る上昇をみせたほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が4連騰と戻り足を鮮明としたことで、東京市場でも市場センチメントが強気に傾いた。日本時間今晩に12月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えるものの、インフレ圧力の低下を事前に織り込む形で買いの勢いは止まらなかった。外国為替市場で円安方向に振れたことが追い風となったほか、あすにオプションSQ算出を控え、先物を使った思惑的な売買も上げ足を助長した。プライム市場の値上がり銘柄数は64%にとどまったが、商いは活況で全体売買代金は4兆8000億円近くまで膨らんだ。 個別では、トヨタ自動車<7203>が商いを膨らませ上昇加速、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも物色人気。東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連が買われ、ソニーグループ<6758>、キーエンス<6861>なども値を上げた。ソフトバンクグループ<9984>が堅調、ファーストリテイリング<9983>も強い動き。技研製作所<6289>が急騰、さくらインターネット<3778>も大幅高に買われた。カーブスホールディングス<7085>も活況高。 半面、レーザーテック<6920>が利益確定売りに押され、ソシオネクスト<6526>も軟調。楽天グループ<4755>も売りに押された。サイゼリヤ<7581>が大きく値を下げ、インフォマート<2492>、ベルシステム24ホールディングス<6183>なども大幅安。パルグループホールディングス<2726>、MonotaRO<3064>などの下げも目立った。 出所:MINKABU PRESS
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