(NY時間10:28)(日本時間00:28) RTX<RTX> 92.03(+7.01 +8.24%) 航空宇宙、防衛のRTX<RTX>が上昇。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。 同社の民間航空宇宙事業における航空機のリフティング・メンテナンスとスペアパーツの売上が急増した。コリンズ・エアロスペース、プラット&ホイットニーとも好調だった。 通期のガイダンスも公表し、同社はトップセラーであるジェットエンジンの高額なリコール作業を強化する中で、予想を上回る1株利益の見通しを示したこと好感されている模様。 ヘイズCEOは声明で「ポートフォリオ全体に渡って民間航空宇宙産業の継続的な回復を支え、重要なプラットフォームと先端技術を顧客に提供し、950億ドルの新規受注を達成。1960億ドルの記録的な受注残で今年を終えた」と述べた。 同社は約3000基のプラット・アンド・ホイットニー社製ジェットエンジンのリコール問題に取り組んでいる。リコールは順調に進んでいるようで、同社はこの取り組みに対する見通しは昨年秋に発表したものから変更はないと述べた。 アナリストのなかには、このプログラムの費用が同社の見積もりよりも大きくなる可能性があると指摘する者もいた。このエンジン問題は同社のセンチメントに重くのしかかっている。 なお、ウクライナ戦争や中東情勢の緊迫化を背景に兵器需要は増加しているが、労働力や部品不足により、これらの注文を満たすのは難しくなっている。 (10-12月期決算 第4四半期) ・1株利益(調整後):1.29ドル(予想:1.24ドル) ・売上高:199.3億ドル(196.8億ドル) コリンズ・エアロスペース:71.2億ドル(予想:69.4億ドル) プラット&ホイットニー:64.4億ドル(予想:63.8億ドル) ・FCF:39.1億ドル(予想:32.3億ドル) (通期見通し) ・1株利益(調整後):5.25~5.40ドル(予想:5.28ドル) ・売上高:780~790億ドル ・FCF(調整後):約57億ドル(予想:52.2億ドル) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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