シカゴコーン市況=総じて堅調、ブラジル産地の土壌水分懸念や大豆高で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2024/03    439.75      448.25      436.50      447.75      + 7.50
   2024/05    450.25      459.00      447.75      458.75      + 8.25
   2024/07    459.25      467.50      456.75      467.25      + 8.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       336,788        382,671        1,602,321 (+ 10,159)
注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(2月5日−2月9日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜上回る。
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 コーンは総じて堅調。終値の前営業日比は0.25セント安〜8.25セント高。期
近3月限は7.50セント高の447.75セント。
 大豆の収穫後の生育が開始されるサフリーニャコーンの生育期を迎えるなか、土壌水
分が不足気味となる可能性が警戒された。また、大豆が大幅高となったことで売り警戒
感が強まり買い戻す動きが活発化したことも値位置を切り上げる要因になった。ただ、
供給緩和観測が重石となり、上げ幅は大豆に比べると限られた。
 3月限は439.75セントで取引を開始。その後はしばらく439.50セントを
上値抵抗線とするもちあいとなるなかで436.50セントまで値を落としたが、シカ
ゴの時間帯を迎えると切り返して上値を探る足取りを展開。439セントを突破したこ
とで上昇への弾みが終盤に448.25セントの高値に到達。戻り売りを吸収し、この
日の高値圏で引けた。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)
<ブラジル産地>
 散発的なまとまった雨が産地北部で発生しているが、この雨は週を通して南下してい
く見込み。そのため週末にはパラナ州でも降雨が発生するだろう。晴れ間が広がると農
作業が進行する見込み。現時点では収穫および作付ペースは平年並を維持している。

<アルゼンチン産地>
 引き続き少雨傾向となっており、作柄の悪化リスクが高まっている。特に高温となっ
た場合には作柄に与える影響が警戒されるが、来週にかけて西部および南部では最高気
温が38℃前後に達する見通しとなっているだけに、その影響が懸念される。2月5日
の週には降雨が発生する可能性が浮上している。
 シカゴ小麦は期近から上昇。大豆とコーンがこれまでの下落の反動から修正高となっ
たことに追随する動きが見られた。期近3月限は前日比12.00セント高の605.
50セントで終了。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 前週の雨で土壌水分は一部で回復。2月2日から週末にかけて再び新たな低気圧が広
がり降雨が発生する見込み。また、コロラド州およびネブラスカ州西部では降雪の可能
性もある。新たな雨は小麦にとって慈雨になるだろう。
今日の材料
・ブラジル中部では広い範囲で雨がちな天気に。
・ブラジル南部でも週末にかけて降雨発生へ。
・アルゼンチンの南北産地では少雨傾向続き大豆、コーンの作柄低下リスクが高まる。
・米小麦産地では慈雨が続く見通し。
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