[今日の視点]貴金属=金は買い先行、プラチナは期先が下値堅く推移予想

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金が買い先行で寄り付く見通し。金はニューヨーク高を受けてドル建て現
物相場が2036ドル台に上昇、円相場が1ドル=147.50円台に小幅安が買い材
料。銀は玉の出方次第の展開。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク
小幅安も円小幅安、現物相場の下値の堅さに相殺され、まちまちも期先は下値堅く推移
か。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は2.63ドル高の
2036.54ドル、銀が3セント安の2314セント、プラチナが0.29ドル安の
924.21ドル、パラジウムは3.68ドル安の976.97ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=147.51/53円で、前営業日の
大引け時点から0.18円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が9658円前後、銀は109.0円前後、プラチナは
4375円前後、パラジウムは4600円前後。
【NY金は4月限は2050ドル維持で引け】
 金はきのうの海外市場では、中東リスク、ドル高一服から買い優勢。29日のニュー
ヨーク金は取組高の大幅減のなか、買いが先行。30日は米連邦公開市場委員会(FO
MC)が始まり、引き続き、買い戻しの動きが優勢か。小幅高ながら期近4月限が
2050ドル台を維持して引けとなり、引け味は悪くない。今年の年央には米金利引き
下げシナリオから大きな崩れはないとみる。
 JPX金は夜間取引で買い優勢。先限は夜間の中盤で9693円まで上昇。今月22
日以来の高値をつけた。高値を離れた後、9642円で買い拾われた。日中取引は
9650円水準が支持線か。

 銀はきのうの海外市場では、売り優勢。ニューヨーク銀期近3月限は2300セント
が支持線となり、下値堅く推移。FOMC開始で手じまい売り先行もよう。
【NYプラチナは手じまい売り先行もようも押し目買いが感じられる】
 プラチナはきのうの海外市場では、売り優勢。ニューヨーク・プラチナ期近4月限は
922.1ドルまで下落。短期線である5日間移動平均線を試す前に下げ幅を縮小し、
押し目買いは感じられた。
 JPXプラチナはまちまち。出来高の多い期先2本は小幅高。先限は4396円まで
上昇。前日に続き、4400円が抵抗線となり、夜間後半で4348円まで軟化した
が、終盤にかけて戻り歩調となった。日中取引は4360円が支持線か。
<今日の予定>
◆ オーストラリア ◆
【経済】09:30 消費者物価指数 2023年10-12月期(連邦統計局)
【経済】09:30 消費者物価指数 2023年12月(連邦統計局)
◆ 日本 ◆
【経済】08:50 鉱工業生産指数 2023年12月速報(経済産業省)
【経済】08:50 小売業販売額 2023年12月速報(経済産業省)
【経済】13:00 自動車生産・輸出実績 2023年11月(JAMA)
【工業】12:00 原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
【工業】14:00 石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
◆ 中国 ◆
【経済】10:30 製造業購買担当者景況指数 2024年1月(中国物流購買連合会)
【経済】10:30 非製造業購買担当者景況指数 2024年1月(中国物流購買連合会)
◆ ドイツ ◆
【経済】16:00 小売売上高 2023年12月(連邦統計庁)
【経済】17:55 雇用統計 2024年1月(連邦雇用庁)
【経済】22:00 消費者物価指数 2024年1月速報(連邦統計庁)
◆ フランス ◆
【経済】16:45 消費者物価指数 2024年1月速報(INSEE)
【経済】16:45 生産者・輸入物価指数 2023年12月(INSEE)
◆ スイス ◆
【経済】16:30 小売売上高 2023年12月(連邦統計局)
◆ 南アフリカ ◆
【経済】21:00 貿易収支 2023年12月(財務省歳入局)
◆ アメリカ ◆
【経済】21:00 住宅ローン申請指数(MBA)
【経済】22:15 雇用統計 2024年1月(ADP)
【経済】22:30 雇用コスト指数 2023年10-12月期(労働省)
【経済】23:45 シカゴ購買部協会景気指数 2024年1月(シカゴ購買部協会)
【経済】2/1 04:00 FOMC声明文公表(FRB)
【経済】--:-- 連邦公開市場委員会(FRB)
【工業】2/1 00:30 週間石油統計(EIA)
◆ カナダ ◆
【経済】22:30 産業別国内総生産 2023年11月(カナダ統計局)
MINKABU PRESS 森 成俊

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