[本日の見通し]石油=大幅安も、米石油在庫は取り崩しが続く

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 原油の2024年6月限は大幅安。夜間取引で売りは一巡しているものの、戻りは鈍
い。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、戦略石油備蓄(SPR)を除く米
石油在庫(原油と製品の合計)は、12億3152万1000バレルまで減少し、約
1年ぶりの低水準となった。冬場は需要が弱く、需給が引き締まりやすい時期ではない
が、統計上ではその兆候がみられる。年初から輸入や輸出は下振れしており、何が主因
となって石油在庫が引き締まっているのか判別しにくいものの、石油輸出国機構(OP
EC)プラスの減産も効果を発揮しつつあるのではないか。石油の海上備蓄は取り崩さ
れる傾向にあり、陸上備蓄に取り崩し圧力が波及してきたと考えるのが妥当だろう。本
日のOPECプラスの共同閣僚監視委員会(JMMC)は無風で通過する可能性がある
が、中東情勢だけでなく、世界的な石油在庫の推移にも目を向けておきたい。
 時間外取引でニューヨーク原油3月限は前日比0.02ドル安の75.83ドルで取
引されている。本日これまでのレンジは75.82〜76.08ドル。
 原油6月限の予想レンジは7万0500円から7万1500円、ガソリン先限は8万
0500円から8万1500円、灯油先限は8万2000円から8万3000円。
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