NYプラチナ市況=反発、ECBの利下げ期待などが支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 4)   880.9      900.6       878.3       897.1    + 18.9
         (24/ 7)   891.1      908.7       888.9       905.8    + 18.3
 パラジウム  (24/ 3)   862.50     905.50      858.00      896.60   + 27.30
         (24/ 6)   877.00     911.00      864.50      904.80   + 28.60
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          22,304         24,710        91,978       (+  3,695)
 パラジウム          6,185          5,873        27,120       (+    547)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          38,797.38  + 125.69
     前日  149.29/31   1.0787/89   ・ナスダック         15,942.55  -  48.11
     本日  149.33/35   1.0774/76   ・10年米国債利回り      4.17  -   0.00
・NY原油  (24/ 3)   76.92 + 0.08  ・SPDR保有金残高    841.92  -   1.74
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。前日比は、プラチナが16.8〜19.7ドル
高、中心限月の4月限が18.9ドル高、パラジウムが27.30〜29.60ドル
高、中心限月の3月限は27.30ドル高。
 プラチナ4月限は反発。時間外取引では、ドル安一服に上値を抑えられた。欧州時間
に入ると、利下げ期待などを受けて買い戻された。日中取引では、米国債の利回り上昇
を受けて上げ一服となったが、ドル高が一服すると、買い戻し主導で上昇した。
 パラジウム3月限は欧州中央銀行(ECB)の利下げ期待などを受けて買い優勢とな
った。
 プラチナ4月限は時間外取引を878.3〜889.6ドルのレンジで推移し、前日
比10.4ドル高の888.6ドルとなった。4月限は高寄りしたのち、ドル安一服に
上値を抑えられた。欧州時間に入ると、欧州中央銀行(ECB)の利下げ期待などを受
けて買い戻された。
 日中取引は、893.5ドルまで上昇したのち、米国債の利回り上昇を受けて上げ一
服となった。ただドル高が一服すると、880.0ドルで下げ止まった。時間外取引の
高値を突破すると、900.6ドルまで上昇した。
 パネッタ・イタリア中銀総裁は、欧州中央銀行(ECB)が利下げに踏み切る時が
「刻一刻と近づいている」と述べた。ECBの利下げ期待を受けて買い戻し主導で上昇
した。米国債の利回り上昇が上値を抑える要因になったが、時間外取引の安値を維持し
たことで買い戻された。
 パラジウム3月限は、時間外取引を858.00〜901.50ドルのレンジで推移
し、前日比22.20ドル高の891.50ドルとなった。3月限は安寄りしたのち、
ドル安一服に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、欧州中央銀行(ECB)の利下げ
期待などを受けて買い戻された。
 日中取引は、905.50ドルまで上昇したのち、米国債の利回り上昇を受けて上げ
一服となった。その後は、ドル高一服を受けて877.50ドルで押し目を買われて堅
調となった。
 9日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの21万0713オ
ンス、パラジウムは601オンス減の5万2661オンス。
今日の材料
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのパネッタ・イタリア中銀総裁は、ECBが
利下げに踏み切る時が「刻一刻と近づいている」と述べ、適切なタイミングで段階的に
実施すれば金融市場や経済への影響を軽減できるとの認識を示した。
・スペイン銀行(中銀)のデコス総裁は、ECBが3月に発表するインフレと経済成長
に関する新たな見通しは、利下げの開始時期を決定する上で極めて重要だとの見方を示
した。
・欧州中央銀行(ECB)のチポローネ専務理事は、需要がまだ弱いため、インフレを
抑制するためにユーロ圏経済をさらに減速させる必要はないと述べた。
・ボウマンFRB理事は、「FRBのインフレ対策には多くのリスクが残されており、
いつ、どれだけ利下げを行うかを予想するのは時期尚早」との認識を示した。
・国際通貨基金(IMF)のギータ・ゴピナート筆頭副専務理事は、多くの国でインフ
レ率が低下し、世界経済はソフトランディング(軟着陸)に向かっているように見える
が、各国中銀は利下げに慎重になるべきと述べた。
・米ニューヨーク連銀が発表した1月の消費者調査によると、1年先と5年先のインフ
レ期待はそれぞれ3%、2.5%で横ばいとなった。一方、3年先のインフレ期待は
2.4%で、昨年12月の2.6%から低下し、2020年3月以来の低水準となっ
た。
・国際刑事裁判所(ICC)のカーン主任検察官は、パレスチナ自治区ガザ最南部ラフ
ァにおけるイスラエル軍による攻撃や地上作戦の可能性に関する報道を「深く懸念して
いる」と述べた。
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