NYプラチナ市況=続伸、米小売売上高の減少で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 4)   897.5      910.2       893.7       905.2    +  7.9
         (24/ 7)   905.4      917.8       901.6       912.8    +  7.5
 パラジウム  (24/ 3)   937.00     982.00      923.00      952.80   + 17.80
         (24/ 6)   949.00     987.00      939.00      959.80   + 17.00
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          21,534         28,116        91,125       (-  1,894)
 パラジウム          9,125          9,838        26,950       (-    905)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          38,773.12  + 348.85
     前日  150.57/59   1.0727/29   ・ナスダック         15,906.18  +  47.03
     本日  149.95/97   1.0771/73   ・10年米国債利回り      4.24  -   0.03
・NY原油  (24/ 3)   78.03 + 1.39  ・SPDR保有金残高    839.04  -   1.44
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。前日比は、プラチナが6.1〜8.0ドル高、
中心限月の4月限が7.9ドル高、パラジウムが15.60〜17.90ドル高、中心
限月の3月限は17.80ドル高。
 プラチナ4月限は続伸。時間外取引では、ドル安一服に上値を抑えられたが、米国債
の利回り低下を受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、予想以下の英国内総生産
(GDP)を受けて堅調となった。日中取引では、米小売売上高の減少を受けて買い優
勢となった。
 パラジウム3月限はドル安や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナ4月限は時間外取引を893.7〜908.1ドルのレンジで推移し、前日
比5.7ドル高の903.0ドルとなった。4月限は高寄りしたのち、ドル安一服に上
値を抑えられたが、米国債の利回り低下を受けて押し目を買われた。欧州時間に入る
と、予想以下の英国内総生産(GDP)を受けて堅調となった。
 日中取引は、米小売売上高の減少を受けて買い優勢となり、910.2ドルまで上昇
した。その後は、ドル安一服に上値を抑えられたが、901.1ドルで押し目を買われ
た。
 第4四半期の英国内総生産(GDP)は前期比0.3%減と予想を下回った。また1
月の米小売売上高は前月比0.8%減となり、10か月ぶりの大幅な落ち込みとなっ
た。市場予想は0.1%減。米鉱工業生産指数も厳しい冬季の天候が影響し、0.1%
低下した。
 パラジウム3月限は、時間外取引を923.00〜975.00ドルのレンジで推移
し、前日比29.00ドル高の964.00ドルとなった。3月限は高寄りしたのち、
ドル安一服に上値を抑えられたが、米国債の利回り低下を受けて押し目を買われた。欧
州時間に入ると、予想以下の英国内総生産(GDP)を受けて堅調となった。
 日中取引は、ドル安を受けて982.00ドルまで上昇した。買い一巡後はドル安一
服などに上値を抑えられた。
 14日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの19万4895
オンス、パラジウムは変わらずの5万2661オンス。
今日の材料
・第4四半期の英国内総生産(GDP)は前期比0.3%減と予想を下回った。第3四
半期のGDPも0.1%減少しており、英国が23年下半期に景気後退入りしたことを
示した。市場予想は0.1%減。
・欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、賃金の上昇がこれまで以上に重要なイン
フレ要因になっていると指摘し、利下げを急がないよう警告した。
・1月の米小売売上高は前月比0.8%減となった。自動車やガソリンの売り上げが減
少する中、マイナスに転じ、昨年3月以来10か月ぶりの大幅な落ち込みとなった。市
場予想は0.1%減だった。
・米新規失業保険申請件数(季節調整済み)は8000件減の21万2000件となっ
た。市場予想は22万件だった。
・1月の米輸入物価指数は前月比0.8%上昇し、2022年3月以来約2年ぶりの大
幅な伸びを記録した。燃料価格などの伸びを受けた。市場予想は関税を除いたベースで
横ばいだった。
・欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストを務めるレーン専務理事は、ECBに
よるこれまでの利上げはまだ展開中で、より広範な資金調達状況に強く波及し続けてい
ると述べた。
・1月の米鉱工業生産指数は、製造業の生産指数が前月比0.5%低下した。エコノミ
スト予想は横ばい。FRBは厳しい冬季の天候が影響したとしている。鉱工業生産指数
は0.1%低下。前月は横ばいだった。
・12月の米企業在庫は前月から0.4%増と市場予想に一致した。小売在庫と卸売在
庫が増加した。11月は0.1%減だった。
・イングランド銀行の金融政策委員会のキャサリン・マン委員は、英国の第4四半期の
国内総生産(GDP)統計について驚くことはなかったとすると同時に、24年の英経
済の成長見通しは明るいとの見方を示した。
・レバノンの親イラン武装組織ヒズボラは、レバノン南部に対するイスラエル軍の攻撃
で子ども5人を含む10人の民間人が死亡したことを受け、イスラエルは「代償を払
う」ことになると語った。
・米国では2023年終盤時点で、規制当局が監視強化が必要になり得るとした水準ま
で商業用不動産ローン債権を抱えている銀行が二十数行あった。
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