NY金・銀市況=続落、米新規失業保険申請件数の減少で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/ 4)  2036.5     2045.5      2029.3      2030.7     -  3.6
          (24/ 6)  2055.8     2064.8      2049.2      2050.5     -  3.5
   銀     (24/ 3)  2293.0     2320.0      2276.0      2278.4     -  9.0
         (23/ 5)  2315.5     2341.5      2297.5      2300.3     -  9.1
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           147,763       127,896       407,169        (+    106)
  銀           68,989        77,858       146,395        (-    189)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          39,069.11  + 456.87
     前日  150.19/21   1.0816/18   ・ナスダック         16,041.62  + 460.75
     本日  150.50/52   1.0821/23   ・10年米国債利回り      4.33  +   0.01
・NY原油  (24/ 4)   78.61 + 0.70  ・SPDR保有金残高    829.82  -   6.34
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は続落。終値の前日比は金が3.7〜2.6ドル安、中心限月の
4月限が3.6ドル安、銀が9.2〜8.6セント安、中心限月の3月限は9.0セン
ト安。
 金4月限は続落。時間外取引では、ドル安を受けて堅調となった。欧州時間に入る
と、ドイツの総合購買担当者景気指数(PMI)発表後にドル安が一服すると、上げ一
服となった。日中取引では、米新規失業保険申請件数の減少によるドル高を受けて売り
優勢となった。
 銀3月限は日中取引のドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。
 ニューヨーク金4月限は続落。時間外取引では2035.0〜2045.5ドルのレ
ンジで推移、前日比3.9ドル高の2038.2ドルとなった。4月限は高寄りしたの
ち、ドル安を受けて堅調となった。欧州時間に入ると、ドイツの総合購買担当者景気指
数(PMI)発表後にドル安が一服すると、上げ一服となった。
 日中取引では、米新規失業保険申請件数の減少によるドル高を受けて売り優勢となっ
た。時間外取引の安値を割り込むと、テクニカル要因の売りが出て2029.3ドルま
で下落した。
 フランスの製造業・非製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想以上に改善し、ド
ル安に振れたが、ドイツの総合PMIが予想外に低下すると、ドル安が一服した。また
米新規失業保険申請件数の減少を受けてドル高に振れると、金の売り圧力が強まった。
 ニューヨーク銀3月限は、時間外取引で2288.5〜2320.0セントのレンジ
で推移し、前日比18.1セント高の2305.5セントとなった。3月限は高寄りし
たのち、ドル安を受けて堅調となった。欧州時間に入ると、ドイツの総合購買担当者景
気指数(PMI)発表後にドル安が一服すると、上げ一服となった。
 日中取引では、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。時間外取引の安値を割り
込むと、テクニカル要因の売りが出て2276.0セントまで下落した。
 2月21日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比5万2085オンス減の
1823万7040オンス、銀は4万2613オンス増の2億8018万0206オン
ス。

今日の材料
・2月のドイツのHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は46.1と、予
想外に低下した。サービス業はやや改善したものの製造業が大幅に落ち込んだ。
・2月のユーロ圏のHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は48.9と、
前月の47.9から上昇し市場予想を上回った。予想(48.5)を上回ったが、9カ
月連続で50を割り込んだ。サービス部門PMIが好不況の分かれ目となる50を7カ
月ぶりに回復し、製造業の落ち込みを補ったが、インフレ圧力が再び高まる兆候も示し
た。
・2月の英総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は53.3と、1月の52.9か
ら上昇し9カ月ぶりの高水準となった。
・欧州中央銀行(ECB)が公表した1月24〜25日の理事会の議事要旨で、利下げ
について討議するのは尚早との認識が共有されていたことが分かった。インフレは制御
されつつあるものの、急速な賃金の伸びと基調的な物価上昇圧力を踏まえての判断とい
う。
・米半導体メーカー、エヌビディアはニューヨーク株式市場で約9カ月ぶりの大幅上
昇。前日に発表した売上高見通しはアナリストの予想を上回った。
・米連邦準備理事会(FRB)のジェファーソン副議長は、経済がおおむね予想通りに
推移すれば、「年内に引き締め政策の緩和を開始することが適切となる公算が大きい」
という認識を示した。
・米新規失業保険申請件数は1万2000件減の20万1000件となった。エコノミ
ストは21万8000件への増加を予想していた。予想外に減少したことで、雇用が引
き続き堅調に伸びていることが示唆された。
・2月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.4と、1月の52.0か
ら低下した。製造業が17カ月ぶりの高水準になったものの、サービス業が低下した。
一方、投入価格指数は3年超ぶりの低水準となり、物価上昇圧力が高まっているという
懸念が和らぐ可能性がある。
・1月の米中古住宅販売戸数は年率換算で前月比3.1%増の400万戸と昨年8月以
来、5カ月ぶりの高水準となった。市場予想は397万戸だった。
・イエメンの親イラン武装組織フーシ派は、パレスチナ自治区ガザのパレスチナ人との
連帯を示すため、紅海やその他の海域で船舶に対する攻撃をエスカレートさせると表明
した。攻撃に「潜水艦兵器」を導入したとしている。
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