シカゴ大豆市況=期近は反発、売り警戒やブラジルの生産量予測下方修正から

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2024/03   1,137.00    1,142.25    1,124.75    1,136.00     + 3.00
   2024/05   1,145.00    1,151.00    1,133.50    1,145.25     + 3.50
   2024/07   1,155.50    1,160.25    1,143.75    1,155.25     + 4.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       330,430       396,044         757,373  (- 27,919)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(2月22日までの週)
 大 豆:97万4977トン(前週改定値:129万1412トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(3月3日−3月7日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は期近は反発。終値の前営業日比は2.75セント安〜4.00セント高。中心
限月の5限月は3.50セント高の1145.25セント。
 これまでの下落で売り警戒感が強まるなか、ブラジルの23/24年度生産量予測が
下方修正されたことが手掛かりとなり買い戻す動きが広がった。ただ、米農務省(US
DA)発表の週間輸出検証高が弱気な内容だったことに上値を抑制され、上げ幅は限ら
れた。
 5月限は1145セントで取引を開始。アジアの時間帯は1144セントを下値支持
線として意識する動きも見せた後、欧州の時間帯に軟化傾向を強めながらも1136セ
ント前後まで下押されると買い戻される底固さを見せた。シカゴの時間帯を迎えると
1151セントの高値まで買い戻されたとに売り崩されてこの日の安値1133.50
セントまで値を崩す動きも見られたが、売り警戒から買い戻された後は引けにかけて値
位置を切り上げる足取りを展開。プラスサイドを回復して取引を終えた。
 米農務省(USDA)発表の2月22日までの週の大豆週間輸出検証高は97万
4977トンで前週改定値の129万1412トンを下回った。今年度の累計は
3304万9879トンで前年同期の4215万8764トンを約22%下回ってい
る。
 ブラジルAgRuralは23/24年度の大豆生産量予測を前月1月時点の予測
1億5001万トンから1億4770万トンに下方修正した。1月から2月にかけての
少雨と高温が背景とされた。また、2月22日時点の大豆の収穫進捗率は前年同時期を
33%上回る40%と発表された。

 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(現地情報を要約)。

<ブラジル産地>
 アルゼンチンから移動してきた低気圧の影響で降雨が発生。広い範囲で降雨となって
おり、産地中部のサフリーニャコーンの作柄は全体的に良好を維持している。また、産
地南部でも降雨により土壌水分が回復。今週は週前半は降雨が発生する可能性は低い
が、週半ばから週後半にかけて雨がちな天気が広がるだろう。

<アルゼンチン産地>
 気温が平年を上回るなか雨に恵まれる日が続いており、全体的に穀物の作柄好を
保っている。今週も最高気温が30℃近くまで上昇することが見込まれるが、29日と
週末にまとまった雨量を伴う降雨が発生し、作柄を維持することが予想される。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 週末に散発的な降雨が発生。26日の週には広い範囲で降雨または降雪となる可能性
がある。26日の週は週を通して降雨が続く見通しとなっている。特に28〜29日に
はまとまった雨量を伴う降雨が発生する見込み。

 大豆製品は、大豆粕、大豆油は堅調な大豆の足取りに概ね追随。ただ、独自の手掛か
り難もあって概ね小動きにとどまった。大豆粕の期近5月限は前日比0.60ドル高の
328.60ドルで終了。
今日の材料
・ブラジル産地中部では広い範囲で降雨が発生。
・ブラジル産地では降雨により土壌水分が回復。
・アルゼンチン産地は慈雨が続き穀物の作柄は良好を維持。
・米小麦産地では今週は雨がちな天気が続く見込み。
・2月22日までの週の大豆週間輸出検証高は97万4977トンで前週改定値の
 129万1412トンを下回る。

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