貴金属は、金が小幅続伸して寄り付く見通し。金は円安を受けて買い優勢となろう。 銀とプラチナ系貴金属(PGM)はニューヨーク安を受けて軟調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は1.07ドル安の 2031.07ドル、銀が31セント安の2249セント、プラチナが14.12ドル 安の879.38ドル、パラジウムは12.57ドル安の953.59ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=150.66/68円で、前営業日の 大引け時点から0.19円の円安。 12月限の寄り付き目安は、金が9837円前後、銀は109.3円前後、プラチナ は4290円前後、パラジウムは4700円前後。 【NY金は米国債の利回り上昇が圧迫】 金はきのうの海外市場では、米国債の利回り上昇を受けて売り優勢となった。 金は米国債の利回り上昇が圧迫要因になった。今週発表の欧米のインフレ統計を控 え、国債利回りが上昇した。29日には1月の米個人消費支出(PCE)デフレータ、 3月1日には2月のユーロ圏の消費者物価指数(CPI)の発表がある。1月の米新築 一戸建て住宅販売戸数は年率換算で前月比1.5%増の66万1000戸だった。寒波 の影響などで市場予想の68万戸に届かなかったものの、中古住宅の在庫不足が続く 中、新築一戸建ての需要は引き続き底堅く推移している。 イスラエルのニル・バルカト経済産業相は、イスラム組織ハマスとの軍事衝突による 経済的な打撃にもかかわらず、イスラエルはパレスチナ自治区ガザでの戦争に勝利し、 ハマスの排除に全力を尽くすと述べた。ヨルダンのアブドラ国王は、イスラエル軍によ るパレスチナ自治区ガザ最南部ラファへに対する地上作戦の危険性を警告し、ガザ地区 の民間人の保護に向け即時停戦を改めて訴えた。 銀はきのうの海外市場では、米国債の利回り上昇や金軟調を受けて売り優勢となっ た。 【プラチナは米国債の利回り上昇や金軟調が圧迫】 プラチナはきのうの海外市場では、米国債の利回り上昇や金軟調を受けて売り優勢と なった。 プラチナは米国債の利回り上昇や金軟調が圧迫要因になった。今週発表の欧米のイン フレ統計を控え、国債利回りが上昇した。29日には1月の米個人消費支出(PCE) デフレータの発表がある。一方、上海プラチナの出来高は44枚となり、中国勢の買い は見送られた。この日の下落で安値拾いの買いが入るかどうかを確認したい。 <今日の予定> ・消費者物価指数 2024年1月(総務省) ・貴金属取引 2025年2月限発会 ・米耐久財受注 2024年1月速報値(商務省) ・米ケース・シラー住宅価格指数 2023年12月(S&P) ・米消費者信頼感指数 2024年2月(カンファレンスボード) MINKABU PRESS 東海林勇行
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。