貴金属は、金が総じて反落して寄り付く見通し。金はニューヨーク反発も前日の日中 取引の上昇で織り込み済み。ドル建て現物相場が2030ドル水準での取引となり、前 日の東京時間の午後と比較して下落から売り優勢となろう。プラチナ系貴金属(PG M)はプラチナがニューヨーク反発受けて堅調な取引となろう。銀、パラジウムは商い 成立せずの可能性が高い。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は3.43ドル安の 2030.00ドル、銀が8.00セント安の2244セント、プラチナが4.90ド ル高の880.00ドル、パラジウムは15.57ドル安の937.14ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=150.46/47円で、前営業日の 大引け時点とほぼ変わらず。 12月限の寄り付き目安は、金が9825円前後、銀は110.7円前後、プラチナ は4322円前後、パラジウムは4700円前後。 【NY金はPCE発表後、堅調に推移かに注目】 金はきのうの海外市場では、下値堅く推移。ニューヨーク金期近4月限は2050ド ルの節目が抵抗線ながら、堅調な値動きを維持した。29日に発表される1月の米個人 所得・支出(PCE)デフレータい対する反応に注目が集まっている。米雇用情勢は概 ね好調を維持。物価高にもかかわらず個人消費は旺盛だ。月末取引となる29日を堅調 地合いを維持して通過できるかに注目したい。 銀はきのうの海外市場では、夜間取引の上昇幅を維持できなかったが、プラスサイド をかろうじて維持。 【プラチナはNY高も900ドルが抵抗線】 プラチナはきのうの海外市場では、現物相場の堅調に推移、金が小高く推移に支援さ れ、2ケタ高で推移。ただし期近4月限、現物相場とも900ドル超えの上伸力は見ら れず。29日に1月の米個人所得・支出(PCE)デフレータの発表があり、PCEの 数値を確認までは新規買いには慎重ムードが感じられた。 昨日のJPXプラチナは売り優勢ながら期先は新規買いの動きは感じられた。今日の 日中取引で先限は4330円台では上値が重くなるが堅調に推移か。 <今日の予定> ・消費者物価指数 2024年1月(総務省) ・貴金属取引 2025年2月限発会 ・米耐久財受注 2024年1月速報値(商務省) ・米ケース・シラー住宅価格指数 2023年12月(S&P) ・米消費者信頼感指数 2024年2月(カンファレンスボード) MINKABU PRESS 森 成俊
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