NYプラチナ市況=プラチナが小幅続落、パラジウムは反発

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 4)   883.5      893.6       879.0       884.0    -  1.1
         (24/ 7)   892.0      902.5       888.4       892.8    -  1.2
 パラジウム  (24/ 6)   934.50     957.00      929.50      946.80   + 14.90
         (24/ 9)   949.00     961.00      949.00      953.90   + 13.40
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          27,183         27,807        90,921       (+  3,032)
 パラジウム          2,593          4,371        20,965       (-    346)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          38,996.39  +  47.37
     前日  150.67/69   1.0837/39   ・ナスダック         16,091.92  + 144.18
     本日  149.91/93   1.0808/10   ・10年米国債利回り      4.25  -   0.02
・NY原油  (24/ 4)   78.26 - 0.28  ・SPDR保有金残高    825.50  -   1.44
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが小幅続落、パラジウムは反発。前日比は、
プラチナが1.2〜0.40ドル安、中心限月の4月限が1.1ドル安、パラジウムが
13.40〜15.50ドル高、中心限月の6月限は14.90ドル高。
 プラチナ4月限は小幅続落。時間外取引では、ドル安を受けて堅調となった。欧州時
間に入ると、ユーロ安に振れたことを受けて戻りを売られた。予想通りの米個人消費支
出(PCE)デフレータを受けて地合いを引き締めたが、株安を受けて戻りを売られ
た。
 パラジウム6月限は予想通りの米個人消費支出(PCE)デフレータや他の貴金属の
堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナ4月限は時間外取引を882.0〜891.8ドルのレンジで推移し、前日
比2.8ドル安の882.3ドルとなった。4月限は安寄りしたのち、ドル安を受けて
堅調となった。欧州時間に入ると、ユーロ安に振れたことを受けて戻りを売られた。
 日中取引は、879.0ドルまで下落したのち、予想通りの米個人消費支出(PC
E)デフレータを受けて地合いを引き締めた。時間外取引の高値を突破すると、
893.6ドルまで上昇した。その後は、株安を受けて戻りを売られ、881.1ドル
まで下落した。
 1月の米個人消費支出(PCE)デフレータは前年同月比2.4%上昇した。伸びは
前月の2.6%から縮小し、2021年2月以来の低さとなった。CMEのフェドウォ
ッチでは、米連邦準備理事会(FRB)の利下げが6月から開始されることを織り込ん
でいる。ただ2月の独消費者物価指数(CPI)の伸びも鈍化し、ドル安は一服した。
 パラジウム6月限は、時間外取引を929.50〜952.00ドルのレンジで推移
し、前日比5.60ドル高の937.50ドルとなった。6月限は高寄りしたのち、ド
ル安を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、ユーロ安を受けて上げ一服となっ
た。
 日中取引は、934.00ドルで押し目を買われた。予想通りの米個人消費支出(P
CE)デフレータを受けて時間外取引の高値を突破すると、957.00ドルまで上昇
した。その後はドル安一服に上値を抑えられたが、937.00ドルで押し目を買われ
た。
 28日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの19万7406
オンス、パラジウムは変わらずの5万2661オンス。
今日の材料
・2月の独雇用統計で失業者数は1万1000人増と予想の4000人増を上回った。
・2月の独消費者物価指数(CPI)速報値は欧州連合(EU)基準(HICP)で前
年同月比2.7%上昇し、市場予想と一致した。伸び率は1月の3.1%から鈍化し、
欧州中央銀行(ECB)が年内に政策金利の引き下げを始める支援材料となった。
・20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、共同声明でウクライナお
よびパレスチナ自治区ガザでの戦争についてどのように表現するかに関する議論が依然
として続いており、ロシアと主に西側諸国が文言を巡り対立している。
・バイデン米大統領は、パレスチナ自治区ガザでイスラエル軍が援助物資を待つ人々に
砲撃し多くの死傷者が出ているという情報を受け、戦闘休止に向けた協議を複雑にする
公算が大きいという認識を示した。
・1月の米個人消費支出(PCE)価格指数は前年同月比2.4%上昇した。伸びは前
月の2.6%から縮小し、2021年2月以来の低さとなった。伸びは前月比では拡大
したものの、連邦準備理事会(FRB)は6月に利下げに着手する軌道から外れないと
みられる。
・米新規失業保険申請件数(季節調整済み)は1万3000件増の21万5000件と
なった。エコノミスト予想は21万件だった。
・1月の米中古住宅販売仮契約指数は前月比4.9%低下の74.3だった。なお高水
準の住宅ローン金利が引き続き重しになっている。
・米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、1月の個人消費支出(PCE)価格統
計を踏まえると、連邦準備理事会(FRB)が目標とする2%にインフレ率が戻る道筋
は一様でないと述べた。
・米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、昨年にモノと労働力の供給に改善がみられ
たことで、米国のインフレは今年、一段と低下する可能性があるとの見方を示した。
・米議会下院は、政府機関の一部閉鎖を回避する法案を賛成320票、反対99票で可
決し、上院に送付した。
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