NYプラチナ市況=プラチナが続伸、パラジウムは反落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 4)   913.4      930.5       908.7       923.4    +  9.0
         (24/ 7)   921.2      939.3       918.0       932.8    +  9.2
 パラジウム  (24/ 6)  1064.50    1067.50     1028.00     1042.40   -  6.50
         (24/ 9)  1040.50    1070.00     1040.00     1049.70   -  6.60
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          37,479         40,946        94,237       (-  2,577)
 パラジウム          4,529          7,931        20,772       (-    525)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          38,791.35  + 130.30
     前日  149.36/38   1.0899/01   ・ナスダック         16,273.38  + 241.84
     本日  148.07/09   1.0947/49   ・10年米国債利回り      4.10  -   0.01
・NY原油  (24/ 4)   78.93 - 0.20  ・SPDR保有金残高    817.44  -   4.03
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続伸、パラジウムは反落。前日比は、プラ
チナが7.4〜9.4ドル高、中心限月の4月限が9.0ドル高、パラジウムが
6.90〜6.50ドル安、中心限月の6月限は6.50ドル安。
 プラチナ4月限は続伸。時間外取引では、高値での買いが見送られ、もみ合いとなっ
た。欧州時間に入ると、供給不足見通しなどを受けて買い戻された。日中取引では、金
堅調につれ高となったが、戻りは売られて上げ一服となった。
 パラジウム6月限は戻りを売られて軟調となった。
 プラチナ4月限は時間外取引を908.7〜924.5ドルのレンジで推移し、前日
比9.8ドル高の924.2ドルとなった。4月限は安寄りしたのち、高値での買いが
見送られ、もみ合いとなった。欧州時間に入ると、供給不足見通しなどを受けて買い戻
された。
 日中取引は、欧州中央銀行(ECB)がインフレ見通しを引き下げたことや金堅調
を受けて買い優勢となり、2月2日以来の高値930.5ドルを付けた。その後は、金
の上げ一服に上値を抑えられたが、金に押し目買いが入ると、919.7ドルで地合い
を引き締めた。
 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言で利下げ見通しを示したことに
加え、欧州中央銀行(ECB)がインフレ見通しを下方修正したことで、欧米の利下げ
期待が高まった。ただラガルドECB総裁は、ECBが利下げに踏み切るにはより多く
の証拠が必要として、利下げに慎重な見方を示した。
 パラジウム6月限は、時間外取引を1029.00〜1064.50ドルのレンジで
推移し、前日比4.60ドル高の1053.50ドルとなった。6月限は高寄りしたの
ち、戻りを売られて軟調となった。
 日中取引は、他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となり、1067.50ドルまで上
昇した。その後は、金の上げ一服を受けて戻りを売られたが、1028.00ドルで下
げ止まると、もみ合いとなった。
 6日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの19万7406
オンス、パラジウムは変わらずの5万2661オンス。
今日の材料
・欧州中央銀行(ECB)は、政策金利を予想通り据え置いた。金利を引き下げる準備
はまだできていないとしながらも、インフレ見通しを下方修正して想定よりも早い鈍化
を確認し、年内の利下げ着手に向け慎重な地ならしを行った。
・ラガルドECB総裁は、ECBが利下げに踏み切るにはより多くの証拠が必要とし
て、慎重な見方も表明した。
・イエレン米財務長官は、ロシアの侵攻に対抗するウクライナ軍の弾薬が不足する中、
ウクライナへの新たな支援を議会が承認しないことは、ロシアのプーチン大統領やイラ
ン、その他の敵対勢力への「贈り物にほかならない」と述べた。
・米新規失業保険申請件数(季節調整済み)は横ばいの21万7000件となった。エ
コノミスト予想は21万5000件だった。
・米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事は、米経済は利下げを行うべき段階にま
だ至っていないとの考えを示し、インフレ低下と最終的な利下げがベースラインである
ことに変わりはないとしながらも、金融引き締めの可能性を否定しなかった。
・1月の米貿易収支の赤字額は前月比5.1%増の674億ドルだった。財(モノ)の
輸入増が赤字幅拡大につながった。
・第4四半期の米非農業部門の労働生産性(改定値)は3.2%上昇と速報値から変わ
らずだった。
・イスラエルのネタニヤフ首相は、国際的な圧力が高まる中でもイスラエルはイスラム
組織ハマスに対する攻撃を続行すると表明し、これにはパレスチナ自治区ガザ南部のラ
ファも含まれると述べた。
・米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、上院銀行委員会の公聴会で行った証
言で、FRBが利下げに着手するために必要なインフレ低下に対する確信は「そう遠く
ない」将来に得られるとの考えを示した。
・ハマスは恒久的な戦争終結とガザからのイスラエル軍の完全撤退にしか関心はないと
した。ハマスの代表団は、交渉が行われているカイロを離れたが、指導部との協議が目
的で、交渉は継続すると説明した。
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