NY金・銀市況=金が続伸、弱気の米雇用統計で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/ 4)  2166.6     2203.0      2161.2      2185.5     + 20.3
          (24/ 6)  2187.2     2223.3      2182.1      2206.3     + 20.4
   銀     (24/ 5)  2454.5     2486.0      2438.0      2454.9     -  2.9
         (23/ 7)  2477.0     2507.0      2462.0      2477.3     -  2.8
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           423,015       335,494       506,927        (+ 19,595)
  銀           85,597        93,472       144,228        (+  2,484)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          38,722.69  -  68.66
     前日  148.07/09   1.0947/49   ・ナスダック         16,085.11  - 188.27
     本日  147.06/08   1.0936/38   ・10年米国債利回り      4.09  -   0.01
・NY原油  (24/ 4)   78.01 - 0.92  ・SPDR保有金残高    816.57  -   0.87
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は続伸、銀は総じて反落。終値の前日比は金は20.3〜20.9ド
ル高、中心限月の4月限が20.3ドル高、銀が3.2セント安〜7.5セント高、中
心限月の5月限は2.9セント安。
 金4月限は続伸。時間外取引では、ドル安一服に上値を抑えられた。欧州時間に入る
と、欧州中央銀行(ECB)の利下げ期待を受けて押し目を買われた。日中取引では、
弱気の米雇用統計を受けて史上最高値を更新したが、米連邦準備理事会(FRB)は利
下げを急がないとの見方から利食い売りが出て上げ一服となった。
 銀5月限はドル安や金堅調が支援要因になったが、序盤の買いが一巡すると、利食い
売りが出てマイナスサイドに転じた。
 ニューヨーク金4月限は続伸。時間外取引では2161.2〜2178.0ドルのレ
ンジで推移、前日比7.9ドル高の2173.1ドルとなった。4月限は高寄りしたの
ち、ドル安一服に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、欧州中央銀行(ECB)の利
下げ期待を受けて押し目を買われた。
 日中取引では、弱気の米雇用統計を受けて史上最高値2203.0ドルを付けた。そ
の後は、米連邦準備理事会(FRB)は利下げを急がないとの見方から利食い売りが出
て上げ一服となった。
 2月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比27万5000人増加と、
市場予想の20万人増を上回った。ただ、過去2カ月分の雇用の増加数が合計16万
7000人下方修正されたほか、失業率が3.9%と約2年ぶりの水準に上昇し、米労
働市場が減速しつつある可能性が示唆された。
 ニューヨーク銀5月限は、時間外取引で2447.0〜2476.5セントのレンジ
で推移し、前日比10.7セント高の2468.5セントとなった。5月限は安寄りし
たのち、ドル安一服に上値を抑えられたが、欧州時間に入ると、金堅調につれ高となっ
た。
 日中取引では、弱気の米雇用統計を受けて昨年12月以来の高値2486.0セント
を付けた。その後は、米連邦準備理事会(FRB)は利下げを急がないとの見方から利
食い売りが出て上げ一服となり、2438.0セントまで下落した。
 3月7日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比5万5391オンス減の1803
万7962オンス、銀は92万0774オンス増の2億8519万2030オンス。

今日の材料
・1月の独生産者物価指数(PPI)は前月比0.2%上昇、前年比4.4%低下。
・1月の独鉱工業生産指数は前月比1.0%上昇し、アナリスト予想の0.6%上昇を
上回った。製造業の低迷がようやく底を打ったとの見方が広がっている。
・欧州中央銀行(ECB)が4月か6月に利下げを実施する可能性は非常に高いと、政
策委員会メンバーのビルロワドガロー・フランス中銀総裁が述べた。
・第4四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)確報値は前期比横ばい、前年同期比
0.1%増で改定値から変更はなかった。
・米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、景気を押し上げも減速させもしない中立
金利が、新型コロナウイルスのパンデミックの後、あまり上がっていないのではないか
との見方を示した。
・2月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比27万5000人増加と、
市場予想の20万人増を上回った。ただ、過去2カ月分の雇用の増加数が合計16万
7000人下方修正されたほか、失業率が3.9%と約2年ぶりの水準に上昇し、米労
働市場が減速しつつある可能性が示唆された。時間当たり平均賃金は前月比0.1%上
昇で1月(0.5%上昇)から減速。
・欧州中央銀行(ECB)の政策立案者の過半数が6月の政策金利の引き下げ開始決定
を支持している中で、早期開始を支持する少数派を取り込むために連続して7月も追加
利下げをすることを一部メンバーが提案したことが、分かった。
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