プラチナ市況=プラチナは反発、現物相場の上げ一服も円軟化が支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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貴金属の相場表(帳入値と前営業日比)
         2024/04          2025/02    ドル建て現物価格 15:15 現在
金         10,320    +29    10,317   +28  : 2,176.29   - 1.57
銀          114.0    0.0     117.0   0.0  : 2,442.00   +11.00
プラチナ     4,398    +60     4,395   +55  :   933.28   +15.21
パラジウム   4,900      0     4,900     0  : 1,027.03   + 4.73
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      15:15 現在 前営業日比        15:15 現在  前営業日比
ドル・円相場    147.49   +0.52  ユーロ・ドル相場   1.0936  -0.0002
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【市況】
 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが反発。プラチナはニューヨーク高を受け
て買い優勢で始まった。その後は、円高やドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えら
れたが、円高が一服すると、値を戻し、先限は正午前に50円超の上げ幅で推移。午後
になると現物相場が反落し、上げ一服となったが、円相場が1ドル=147円台半ばに
軟化に支援され、55円高で引けた。
 パラジウムの商いは成立しなかった。
 前営業日比は、プラチナ、プラチナミニが55〜74円高、プラチナスポットが71
円高、パラジウムが変わらず。
 推定出来高は、プラチナが2万1848枚、プラチナミニが1226枚、プラチナス
ポットが1万7299枚、パラジウムが0枚。
【プラチナ先限は高値更新でミニ踏み上げ相場】
 プラチナ先限は夜間取引で4394円まで上昇。25年2月限として一代高値、先限
として1月31日以来の高値をつけた。標準の出来高が2万枚を超え、買い戻しが増
え、ミニ踏み上げ相場もようとなった。日中取引の引け前に4395円の高値をつけ、
さらに高値更新となった。
 先週からの円高進行でJPXプラチナ先限は4400円超えにはなっていないが、ド
ル建て現物相場は昨日のニューヨーク時間の午後に940ドルを試すまで上昇。長期波
動線である200日移動平均線が通る921ドル水準を超えて推移し、基調は強気に転
換ムード。
 今夜は2月の米消費者物価指数(CPI)の発表がある。インフレ鎮静化が示され、
早期の米金利引き下げ観測期待となれば、プラチナにとってさらに追い風となる。逆に
インフレ継続の数値ならプラチナ市場では売りが増える。その場合、ドル建て現物相場
が200日移動平均線を維持できるかに注目したい。
【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】
 プラチナのドル建て現物相場は、反落。朝方の937.53ドルから、上げ一服と
なった。正午過ぎから売り優勢となり、929ドルまで下落。その後、午後3時半過ぎ
に934ドル台まで切り返す動きを見せた。
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