シカゴコーン市況=小幅まちまち、大豆の大幅高も需給緩和観測が重石

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
 2024/03      425.00     435.00      424.75      429.00      + 0.75
 2024/05      441.00      445.00      438.00      441.75        0.00
 2024/07      453.25      457.00      450.50      453.75        0.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       267,482        299,184        1,529,537 (+  7,101)
注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(3月18日−3月22日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜上回る。雨量は平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年並。
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 コーンは小幅まちまち。終値の前営業日比は0.50セント安〜0.75セント高。
中心限月の5月限は変わらずの441.75セント。
 引き続き世界的な需給緩和見通しが重石となり大豆の大幅反発に対する反応も限られ
ると同時に、材料出尽くし感から模様眺めとなった。需給緩和観測が重石。
 5月限は441セントで取引を開始した後はジリ安歩調となり、欧州の時間帯には
438セントの安値を付けた。シカゴの時間帯を迎えると大豆高に追随する買いが見ら
れるなか地合いを引き締めて445セントの高値に達したが、高値では転売が出て上げ
幅を削り、前日と同値で引けを迎えた。
 ブラジル国家食糧供給公社(Conab)は生育初期の天候不良が原因として、23
/24年度のコーン生産量見通しを、前月発表の1億1369万6000トンから1億
1275万3000トンに下方修正した。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)
<ブラジル産地>
 今週は散発的な降雨は中部および北部産地に限られるだろう。南部では少雨傾向とな
り、サフリーニャコーンの生育には適さない天気が続く見込み。ただ週末にはアルゼン
チンから前線が到来し、16〜18日にかけて広い範囲で降雨となる可能性がある。

<アルゼンチン産地>
 中部地域で前線が停滞しているため今週は週を通して降雨が続く見込み。これはコー
ンや大豆にとって慈雨になるだろう。週末には前線は北上するだろう。一部の地域では
降雨過剰となるが、ほとんどの地域ではコーンと大豆にとっては慈雨になる見込み。
 シカゴ小麦は5月限が小幅高もそれ以外の限月は小幅安。大豆の上昇に追随して値を
伸ばす場面が見られたが、黒海地域との輸出競争やこれまでの中国による大口成約の解
約が重石となるなか上げ幅を削った。期近の5月限は一時軟化したが、かろうじてプラ
スサイドを維持し、前日比0.25セント高の547.50セントで引けを迎えた。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 今後数日間の気温は平年を上回るだろう。ただ、13日以降は強い勢力の低気圧が到
来するため15日まで散発的な降雨が続く見込み。週末には寒冷前線が到来し気温が低
下するもよう。この気温低下は短期にとどまるが、来週後半には再び寒冷前線が到来し
散発的な降雨が発生する可能性がある。
今日の材料
・今週は散発的な降雨は中部および北部産地に限られる。
・ブラジル産地南部では16日から18日にかけて降雨か。
・アルゼンチン産地は慈雨が続き引き続き穀物の作柄は良好。
・米小麦産地では13日以降に降雨発生へ。来週も降雨が見込まれる。
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