NYプラチナ市況=プラチナが反発、パラジウムは続伸

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 4)   911.3      922.3       908.6       913.0    + 13.6
         (24/ 7)   921.0      931.6       918.1       922.0    + 13.7
 パラジウム  (24/ 6)  1032.00    1049.50     1003.00     1018.90   + 18.70
         (24/ 9)  1026.00    1044.50     1021.00     1027.40   + 18.70
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          54,939         54,105        85,045       (-  1,110)
 パラジウム          2,980          3,378        19,098       (-    271)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          39,781.37  + 269.24
     前日  151.24/26   1.0922/24   ・ナスダック         16,401.84  +  32.43
     本日  151.62/64   1.0859/61   ・10年米国債利回り      4.27  +   0.00
・NY原油  (24/ 5)   81.07 - 0.20  ・SPDR保有金残高    838.50  +   1.15
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反発、パラジウムは続伸。前日比は、プラ
チナが12.7〜14.2ドル高、中心限月の4月限が13.6ドル高、パラジウムが
18.70〜21.40ドル高、中心限月の6月限は18.70ドル高。
 プラチナ4月限は反発。時間外取引では、米連邦公開市場委員会(FOMC)で年3
回の利下げ予想が維持されたことを受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、戻り
を売られた。日中取引では、買い戻されたが、米国債の利回り上昇や金の上げ一服に上
値を抑えられた。
 パラジウム6月限は他の貴金属の堅調につれ高となったが、欧州時間から戻りを売ら
れて上げ一服となった。
 プラチナ4月限は時間外取引を908.6〜921.8ドルのレンジで推移し、前日
比16.2ドル高の915.6ドルとなった。4月限は高寄りしたのち、米連邦公開市
場委員会(FOMC)で年3回の利下げ予想が維持されたことを受けて買い優勢となっ
た。欧州時間に入ると、戻りを売られた。
 日中取引は、買い戻されて922.3ドルまで上昇した。その後は、米国債の利回り
上昇や金の上げ一服に上値を抑えられたが、911.0ドルで下げ止まった。
 米連邦公開市場委員会(FOMC)で年3回の利下げ予想が維持されたことが支援要
因になった。日中取引で米国債の利回りが上昇し、利食い売りが出たが、6月の利下げ
開始見通しに変わりはなく、下値は限られた。
 パラジウム6月限は、時間外取引を1013.50〜1049.50ドルのレンジで
推移し、前日比16.80ドル高の1017.00ドルとなった。6月限は高寄りした
のち、他の貴金属の堅調につれ高となった。欧州時間に入ると、戻りを売られて上げ一
服となった。
 日中取引は、買い戻されて1042.50ドルまで戻した。その後は、米国債の利回
り上昇や他の貴金属の上げ一服に上値を抑えられ、1003.00ドルまで下落した。
 20日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの19万7306
オンス、パラジウムは変わらずの5万2060オンス。
今日の材料
・3月の英国の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は52.9で2月の53.0
からわずかに低下、ロイターがまとめたエコノミストの予想53.1を下回った。ただ
好不況の分かれ目である50を5カ月連続で上回り、英国が昨年後半に突入した浅い景
気後退から脱しつつある兆候を示した。
・3月のユーロ圏のHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は49.9と、
市場予想を上回り、好不況の分かれ目となる50まであと一歩に迫った。インフレ圧力
が緩和した。ただサービス業が大幅に改善する一方で、製造業は悪化した。
・米新規失業保険申請件数は前週比2000件減の21万件となった。市場予想(21
万5000件)に反し減少し、3月の雇用の伸びが引き続き堅調を維持する可能性を示
唆した。
・イスラエルのロン・ダーマー戦略問題担当相は、米国との間に亀裂が生じたとして
も、イスラム組織ハマスの最後のとりでとなっているパレスチナ自治区ガザ最南部ラフ
ァを制圧すると述べた。
・イングランド銀行は、政策金利を約16年ぶりの高水準である5.25%に据え置い
た。前回会合まで利上げを主張して2人の委員が据え置きに転じ、ベイリー総裁は英国
経済が利下げを開始する「正しい方向に動いている」と指摘した。
・第4四半期の米経常収支の赤字額は前期比0.8%(16億ドル)減の1948億ド
ルと、2021年第1・四半期以来約3年ぶりの低水準となった。市場予想は2090
億ドルの赤字だった。
・ドイツ連邦銀行は定例経済報告書で、消費と産業需要の低迷が続いているとし、ドイ
ツ経済は第1四半期に景気後退(リセッション)に陥っている可能性が高いとの見方を
示した。
・2月の米中古住宅販売戸数は年率換算で前月比9.5%増の438万戸と、昨年2月
以来1年ぶりの高水準となった。月間の増加率も1年ぶりの高さを記録した。
・3月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は52.2と、2月の52.5か
ら低下した。サービス業PMIが2月の52.3から51.7へ低下が押し下げ要因と
なった。3月の製造業PMIは52.5と2022年6月以来、1年9カ月ぶりの高水
準となった。2月は52.2だった。
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