[今日の視点]貴金属=総じて続伸、NY高を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、総じて続伸して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク高を受けて買い優
勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)もニューヨーク高を受けて堅調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は5.69ドル高の
2337.99ドル、銀が18セント高の2783セント、プラチナが36.71ドル
高の965.51ドル、パラジウムは45.31ドル高の1047.16ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=151.82/84円で、前営業日の
大引け時点から0.01円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万1417円前後、銀は137.8円前後、プラチナ
は4675円前後、パラジウムは4990円前後。
【金は中国の買いなどが支援】
 金はきのうの海外市場では、アジア市場での最高値更新後、利食い売りなどが出て上
げ一服となったが、ドル安を受けて押し目を買われた。
 金のドル建て現物相場は史上最高値2349.22ドルを付けた。中国不動産開発会
社の世茂集団は債務を巡り、中国建設銀行から清算申し立てを受けたと発表した。香港
高裁が1月に中国恒大集団に清算命令を出し、碧桂園は3月に債権者が清算を申し立て
た。不動産部門に対する懸念から中国人の金投資が進んでいる。さらに中国が「台湾独
立派」と見なす頼清徳副総統の総統就任を5月に控えて台湾海峡を巡る緊張が高まって
いることも指摘された。また中国人民銀行は、3月末時点の金保有高が前月から5トン
増加し、2262トンとなったことを明らかにした。17カ月連続で金保有を拡大し
た。ロシアのウクライナ侵攻以降、各国の中央銀行の買いが金の支援要因になってい
る。
 中東情勢の先行き不透明感も金の支援要因である。イスラム組織ハマス幹部のアリ・
バラカ氏は、パレスチナ自治区ガザでの休戦を巡り、エジプトの首都カイロで行われた
協議でイスラエルが提示した停戦案を拒否した。一方、イスラエルのネタニヤフ首相
は、パレスチナ自治区ガザの南部ラファにイスラエル軍が侵攻する日程は決定している
と発表した。イスラエルに報復を宣言したイランの動向も目先の焦点である。
 銀はきのうの海外市場では、アジア市場で金急伸につれ高となり、2021年6月以
来の高値28.04ドルを付けたのち、上げ一服となったが、ドル安を受けて押し目を
買われた。
【プラチナは1月以来の高値】
 プラチナはきのうの海外市場では、ドル安を受けて堅調となり、1月以来の高値を付
けた。
 プラチナは3月の戻り高値を突破し、1月8日以来の高値967.51ドルを付け
た。アジア市場での金急伸やニューヨーク市場でのドル安が支援要因になった。ただC
MEのフェドウォッチで、米連邦準備理事会(FRB)の6月利下げの確率は五分五分
となり、年末までの利下げ幅は50ベーシスポイント(bp)の確率が32.6%(前
週30.5%)に上昇した。米雇用統計が事前予想を上回り、今週は3月の米消費者物
価指数(CPI)の発表がある。高インフレが続くと、戻りを売られる可能性もある。
<今日の予定>
・仏貿易収支 2024年2月(INSEE)
MINKABU PRESS 東海林勇行

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。