きょうもドル円の状況に変化はなく、151円台後半での推移を続けており、152円台をうかがう動きが続いている。財務省による介入警戒感もあり、152円に心理的な壁が形成されているが、152円台に入ってもすぐには財務省は介入に動かないのではとの見方も海外勢からは出ているようだ。介入で押し戻しても一時的な動きで、ドル円は155円を目指すとの指摘も出ている。 その意味では明日の米消費者物価指数(CPI)は注目となりそうだ。先週末の「米雇用統計は強い内容だったものの、米株が上昇の反応を見せ、リスク回避の雰囲気が後退したことからドルは逆に売りに押された。ドル円も152円台はお預けとなった格好。 ただ、実際に財務省が介入に出れば、一時的かもしれないが、それ相応の円高は覚悟する必要がある。やる以上は市場に負けることは許されない。 ロンドン時間に一時円高の反応が見られた。日銀が25、26日に開く決定会合で、好調な今年の賃上げなどを受け、24年度の消費者物価(生鮮食品を除くコアCPI)見通しの上方修正を議論する公算が大きいと伝わった。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。今回は展望レポートが公表されるが、その中でインフレ見通しを上方修正するものと思われる。今年の春闘をはじめとした賃上げの動向について、日銀は当初の想定を上回る好調な内容と見ているという。 なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は151.50円に観測されている。 9日(火) 151.50 (11.2億ドル) 11日(木) 152.00 (16.4億ドル) USD/JPY 151.74 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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