シカゴ大豆市況=軒並み続落、米需給緩和見通しや弱気な輸出で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
   2024/05   1,163.75    1,166.25    1,151.00     1,159.25      - 5.50
   2024/07   1,177.00    1,179.75    1,163.75     1,172.50      - 5.50
   2024/08   1,175.25    1,178.50    1,162.75     1,171.50      - 5.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        311,803        296,901         838,292   (+ 6,251)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省発表の米国需給報告(4月11日発表:カッコ内は前月見通し)
 2022/23年度
 作付面積: 8750万エーカー  ( 8750万エーカー)
 単収  :    49.6Bu  (    49.6Bu)
 期初在庫: 2億7400万Bu  ( 2億7400万Bu)
 生産  :42億7000万Bu  (42億7000万Bu)
 輸入      2500万Bu  (   2500万Bu)
 供給合計:45億6900万Bu  (45億6900万Bu)
 圧砕  :22億1200万Bu  (22億1200万Bu)
 輸出  :19億9200万Bu  (19億9200万Bu)
 需要合計:43億0500万Bu  (43億0500万Bu)
 期末在庫: 2億6400万Bu  ( 2億6400万Bu)
 在庫率 :     6.1%   (      6.1%)
 2023/24年度
 作付面積: 8360万エーカー  ( 8360万エーカー)
 単収  :    50.6Bu  (    50.6Bu)
 期初在庫: 2億6400万Bu  ( 2億6400万Bu)
 生産  :41億6500万Bu  (41億6500万Bu)
 輸入      2500万Bu  (   3000万Bu)
 供給合計:44億5400万Bu  (44億5900万Bu)
 圧砕  :23億0000万Bu  (23億0000万Bu)
 輸出  :17億0000万Bu  (17億2000万Bu)
 需要合計:41億1400万Bu  (41億4400万Bu)
 期末在庫: 3億4000万Bu  ( 3億1500万Bu)
 在庫率 :      8.3%  (      7.6%)
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(4月4日までの週)
 大 豆:30万5300トン(事前予想レンジ:40万〜90万トン)
 大豆粕:24万1300トン(事前予想レンジ:10万〜40万トン)
 大豆油:   4300トン(事前予想レンジ:5000〜8000トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(4月17日−4月21日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜平年並。雨量は平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は軒並み続落。終値の前営業日比は5.50〜2.50セント安。中心限月の5
月限は5.50セント安の1159.25セント。
 米農務省(USDA)月例需給報告で23/24年度の米需給緩和見通しが示された
うえ、米生産者物価指数(PPI)を受けたドル売りが見られながらもドルは堅調に推
移したことが嫌気された。米週間純輸出成約高が依然として低迷していたことも弱材料
となり売り優勢で運ばれた。
 5月限は1163.75セントで取引を開始。アジアの時間帯序盤に1166.25
セントまで値を伸ばした後は玉整理基調が強まるなか次第安で運ばれ、欧州の時間帯終
盤には1158.25セントの安値まで値を落とした。シカゴの時間帯を迎えると弱含
みながらも1157セントが下値支持線として意識された。USDA月例需給報告が
発表されると瞬間的に1151セントまで値を落としたが、下落前の水準を回復。ただ
上昇への圧力は強く戻り待ちの売りに上値を抑制され1160セントを割り込んで終
了。
 米農務省(USDA)が発表した4月4日までの大豆週間純輸出成約高は前週の
19万4200トンから増加したものの、30万5300トンで依然として低迷してい
る。今年度の累計純輸出成約高は4085万4400トンで前年度同期の5013万
0700トンを約19%下回っている。
 米農務省(USDA)月例需給報告で米国の22/23年度の需給見通しは全項目が
前月と同量に据え置かれた。一方、23/24年度の予測は輸入量が500万Bu引き
下げられたが、輸出用需要2000万Bu、種子用需要200万Bu、その他900万
Buの引き下げにより期末在庫量予測は前月時点から2500万Bu引き上げられ、期
末在庫率も前月時点の7.6%から8.3%に上方修正された。
 23/24年度のブラジルの大豆生産量予測は前月時点の1億5500万トン、アル
ゼンチンの生産量予測は前月予測の5000万トンに共に据え置かれた。
米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、雨によりオハイオバレーおよび五大湖周辺南部の農作業は中断さ
れている。一方、中西部の西側では穏やかななか降雨は発生しておらず、コーン及び
大豆の作付準備が進められている。
 今後もコーンベルト東部、オハイオバレーから北東部にかけての地域では25〜50
ミリ程度の雨量を伴う雨が降り続く見通し。また、中西部ではこの数日は低温が続くだ
ろう。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)
 プレーンズでは概ね降雨の発生は無く農作業や冬小麦の生育が引き続き進行。ただ、
一部では乾燥も根強く警戒されている。4月7日時点で表土の土壌水分が不足〜やや不
足とされて比率はカンザス州が58%、テキサス州が55%に達している。
 一方米南部産地では雨がちな天気や強風により作付け作業を含めた農作業が遅延。テ
キサス州東部からミシシッピーバレー南部にかけての地域では降雨は止んだものの、
一部で冠水となっている。大西洋沿岸南部では依然としてまとまった雨量を伴う降雨が
発生。
 プレーンズでは来週までには春の嵐となり強風、雨、雪、雷雨などが発生する見込
み。
 大豆製品は、大豆油は大豆の軟調な足取りに追随。一方の大豆粕は米農務省(USD
A)月例需給報告では
大きな変化は見られなかったものの、ストラドルに絡んだと見られる買いが入ったこと
もあって堅調。大豆粕の期近5月限は前日比4.70ドル高の335.60ドルで終
了。
今日の材料
・コーンベルトでは、雨によりオハイオバレーおよび五大湖周辺南部の農作業は中断。
・米中西部の西側では穏やかななかコーン及び大豆の作付準備が進行。
・今後、コーンベルト東部、オハイオバレーから北東部にかけての地域では25〜50
 ミリ程度の雨量を伴う雨が降り続くもよう。
・米22/23年度の需給見通しは全項目が前月と同量に据え置き。
・米23/24年度期末在庫率予測は前月時点の7.6%から8.3%に上方修正。
・23/24年度のブラジルの大豆生産量予測は前月と同量の1億5500万トンに
 据え置かれる。
・4月4日までの大豆週間純輸出成約高は前週の19万4200トンから増加した
 ものの、30万5300トンで依然として低迷。
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