大豆週間展望=シカゴ大豆は米国産の輸出低迷が重石で戻りは限定的か

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
           [4月15日からの1週間の展望]
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         週間高低(カッコ内は日付)            4月8日 〜4月12日
<東京一般>     始 値    高 値      安 値    終 値    前週末比
   先限         64,000     64,000        64,000    64,000      0
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<シカゴ>11日終値  前週末比     |<主要統計データ> (4月4日まで)
      24/5 1159.25  -25.75     |輸出検証高:48万4,328トン
      24/7 1172.50  -24.25    |輸出成約高:30万5,300トン
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 153.24円  前週末比 2.04円の円安
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 【前週のレビュー】シカゴ大豆は、弱気な需給見通しが引き続き重石となるなか、1
200セントが抵抗線として意識され、圧迫感の強い足取りが続くと予想されるとし
た。
 【シカゴ大豆はドルの高止まりが上値圧迫要因】
 シカゴ大豆期近5月限は4月に入ってから1168セントを下値支持線とするもちあ
いが続いていたが今週に入って軟化に転じ、11日には1160セントを割り込んでい
る。
 米国の大豆輸出の低迷が続くなか、米3月消費者物価指数(CPI)が強気な内容と
なり年内の利下げ回数がこれまでの想定を下回るとの見方が浮上しドルが高止まりして
いることが上値圧迫要因。
 米産地での作付期を迎えて天候リスクに対する意識が高まると見られるものの、米国
の輸出低迷が重石となるなか、戻りは元的敵か。5日間移動平均線が通る1173セン
トが抵抗線。一方、目先の下値支持線は1150セントとみる。ただ1150セントの
節目を割り込むと、買い越し状態にある投機家の投げ売りが加速する可能性あり。
1150セント割れがあった場合、実需家の買いが喚起されるかに注目したい。
 【東京大豆は新規売買は見込めず】
 東京大豆は、先限の総取組高ゼロ状態を継続。今後も新規売買は見込めず。

<当面の予定(イベント・経済統計)>
 15日 機械受注 2024年2月(内閣府)
    ユーロ圏鉱工業生産 2024年2月(EUROSTAT)
    米小売売上高 2024年3月(商務省)
    米製造業景況指数 2024年4月(ニューヨーク連銀)
    米企業在庫 2024年2月(商務省)
    米週間穀物輸出検証高(USDA)
    作付け進度報告(USDA)
    土壌水分報告(USDA)
16日 中国住宅価格指数 2024年3月(国家統計局)
    中国国内総生産 2024年1-3月期(国家統計局)
    中国小売売上高 2024年3月(国家統計局)
    中国鉱工業生産 2024年3月(国家統計局)
    英雇用統計 2024年3月(国立統計局)
    ユーロ圏貿易収支 2024年2月(EUROSTAT)
    独景況感指数 2024年4月(ZEW)
    米住宅着工・許可件数 2024年3月(商務省)
    米鉱工業生産・設備稼働率 2024年3月(FRB)
17日 貿易収支 2024年3月速報(財務省)
    英消費者物価指数 2024年3月(国立統計局)
    ユーロ圏消費者物価指数 2024年3月確報(EUROSTAT)
    対米証券投資 2024年2月(財務省)
18日 ユーロ圏国際収支 2024年2月(ECB)
    米新規失業保険申請件数(労働省)
    米製造業景況指数 2024年4月(フィラデルフィア連銀)
    米中古住宅販売統計 2024年3月(全米不動産協会)
    米週間穀物輸出成約高(USDA)
19日 消費者物価指数 2024年3月(総務省)
    独生産者物価指数 2024年3月(連邦統計庁)
    英小売売上高 2024年3月(国立統計局)
    建玉明細報告(CFTC)

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