CFTC大口投機資金動向(4/9時点):金・原油買いが縮小

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【概略】
 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における4月9
日時点の大口投機家の売り越しは225万3618枚となり、前週の223万1667
枚から拡大した。取組高合計は4373万8746枚となり、前週から18万7593
枚(0.4%)増加した。
 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が0.1%増、債券
合計が1.4%増、為替合計が3.0%減となった。商品市場の取組高は、穀物合計が
2.3%減、エネルギー合計は0.2%減、金属合計は2.1%増となった。
 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で買い戻しが手じまい売
りを上回って売り越しを縮小、債券で新規売りが新規買いを上回って売り越しを拡大し
た。為替は手じまい売りが買い戻しを上回って売り越し(ドル買い)を拡大した。

【現在の市場テーマと大口投機家の動向】
 前週は、予想以上の米消費者物価指数(CPI)を受けて米連邦準備理事会(FR
B)の利下げ開始時期が6月から9月に先送りされるとの見方が強まった。ただ米生産
者物価指数(PPI)の伸びが鈍化し、7月の利下げ開始の可能性も残っている。今週
は3月の米小売売上高などの発表がある。またイランが週末にイスラエルに報復攻撃を
しており、中東情勢の行方も焦点である。
 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が16万2151枚売り越し(前週14万
3230枚売り越し)、ユーロは3万2723枚買い越し(同1万6794枚買い越
し)、英ポンドは2万8252枚買い越し(同4万3414枚買い越し)となった。ユ
ーロは買い戻しが手じまい売りを上回って買い越しを拡大した。

 商品市場では、原油はイランのイスラエルに対する報復が近いとの見方が支援要因だ
が、緊張を緩和すべきとの説得もあり、上げ一服となった。貴金属市場では、金が中国
勢の買いがや地政学的リスクの高まりを受けて史上最高値2430.76ドルを付け
た。
 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が29万7137枚買い越し(前
週30万0897枚買い越し)に縮小した。新規売りが新規買いを上回った。ニューヨ
ーク金は20万2419枚買い越し(同20万7250枚買い越し)に縮小、ニューヨ
ーク・プラチナは1万9007枚買い越し(同8589枚買い越し)に拡大した。金は
手じまい売り、新規売りが出た、プラチナは新規買い、買い戻しが入った。

 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが19万0191枚売り越し(前週18万
1336枚売り越し)、大豆は15万8477枚売り越し(同15万8040枚売り越
し)に拡大した。コーン、大豆は手じまい売りが買い戻しを上回った。前週のコーン
は、輸出減少やドル高に上値を抑えられたが、アルゼンチンの生産高の下方修正が下支
えになった。
MINKABU PRESS 東海林勇行

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