シカゴ大豆市況=期近は軟調、弱気な輸出成約高が重石となり売り優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
   2024/05   1,164.75    1,166.50    1,150.50     1,162.75      - 3.25
   2024/07   1,180.25    1,183.50    1,166.75     1,179.75      - 1.75
   2024/08   1,183.00    1,186.50    1,170.50     1,183.00      - 1.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        329,453        299,583         804,594   (-  9,826)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(4月18日までの週)
 大 豆:33万1000トン(事前予想レンジ:40万〜90万トン)
 大豆粕:34万3000トン(事前予想レンジ:10万〜40万トン)
 大豆油: 1万6200トン(事前予想レンジ:5000〜8000トン)
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*米気象庁発表の6−10日予報(5月1日−5月5日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜上回る。
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 大豆は期近は軟調。終値の前営業日比は3.25セント安〜3.25セント高。中心
限月の7月限は1.75セント安の1179.50セント。
 輸出が好調なコーンに対し、米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高が依然と
して低迷していることが弱材料となった。期近限月は3銘柄のなかでは唯一、軟調な足
取りをなった。ただ、米産地での作付本格化を控えるなかで天候リスクが意識されたこ
とで新穀限月以降は買い優勢となった。
 7月限は1180.25セントで取引を開始。アジアから欧州の時間帯にかけては
1174セント前後でのもちあいとなり、シカゴの時間帯を迎えるとさらに値を落とし
て1166.75セントまで軟化。小麦やコーンの堅調に追随して買い戻され終盤に
1183.50セントの高値に達したが、高値を売り崩されてマイナスサイドに転じて
引けを迎えた。
 米農務省(USDA)が発表した4月18日までの大豆週間純輸出成約高は前週の
74万9000トンから33万1000トンに減少した。今年度の累計純輸出成約高は
4149万3500トンで前年度同期の5041万3800トンを約18%下回ってい
る。
米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、五大湖周辺地域で凍結が発生。降雨の発生がないなか、コーンと
大豆の作付は進行。
 今後は2つの低気圧の到来に伴いプレーンズ中部および南部、中西部の多くの地域で
5日間の雨量が25〜125ミリに達する降雨が発生する見込み。オザークプラトー
での雨量が最も多くなると予想される。6〜10日間予報に関しては、4月30日〜5
月4日にかけてほとんどの地域で気温は平年並〜平年を上回るだろう。一方、五大湖周
辺地域の雨量は平年を上回る見通し。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)
 プレーンズでは低気圧の接近に伴い南半部の所々で降雨が発生。テキサス州西部では
25日の最高気温は32℃前後まで上昇。プレーンズ北部では暖かななか降雨の発生は
無く春小麦の作付を含めた農作業が進行。
 南部では降雨の発生は無くコーン、大豆の作付を含めた農作業に適した天気が広がっ
ている。
 大豆製品は、大豆粕は大豆の軟調に追随したが、大豆油は中東情勢不安を受けた原油
高が買いを支援し確りで終了。大豆粕の期近7月限は前日比1.60ドル安の347.
60ドルで引けた。
今日の材料
・コーンベルトでは低温ながら降雨の発生はなくコーン、大豆の作付が進展。
・今後は2つの低気圧の到来により中西部の多くの地域で大雨が見込まれる。
・プレーンズ北部では暖かななか降雨の発生は無く春小麦の作付を含めた農作業が
 進行。
・4月18日までの大豆週間純輸出成約高は前週の74万9000トンから33万
 1000トンに減少。
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