シカゴ大豆市況=まちまち、期近の主要限月は小幅安

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2024/05     1162.25     1164.00     1155.00     1159.50     - 3.25
  2024/07     1179.00     1181.00     1172.50     1177.25     - 2.50
  2024/08     1182.25     1183.75     1176.00     1180.75     - 2.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物        未入電        329,453         781,048  (- 23,546)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(5月2日−5月6日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年並み〜上回る。
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 大豆は小幅まちまち、期近の主要限月は下落。終値の前営業日比は3.25セント安
〜3.00セント高。中心限月の7月限は2.50セント安の1177.25セント。
 ドル高進展で上値が抑えられるなか、期近の主要限月は米コーンベルト西部を中心と
した降雨で作付け遅延の見方が出る一方、土壌水分が改善するとの見方もあり強弱感が
交錯する形で上値が重くなった。またアルゼンチン産大豆の収穫進捗率が平年比で遅れ
ていることを指摘する声も聞かれた。
 7月限は1179.00セントで取引を開始した後、アジアの時間帯の時間外取引で
は1180セント近辺でこう着した値動き。そこでこの日の高値となる1181.00
セントを付けた。そのあと欧州の時間帯は下落して、米国の時間帯の序盤にこの日の安
値となる1172.50セントを付けた。後半にかけては1170セント台後半まで戻
した。

 アルゼンチンのブエノスアイレス穀物取引所によると、このところの大雨により大豆
の収穫か遅れており、直近の収穫進捗率は25.5%と、同時期の過去5年平均の約
45%を大幅に下回っている。
*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは26日朝、五大湖周辺地域で局地的に降霜が発生した。またミシシ
ッピ川以西では降雨や雷雨で農作業が中断している。しかし最近作付けられたコーンや
大豆にとっては表層土の水分の改善に寄与している。

 米国南部ではおおむね降雨はなく、夏作物の作付けを含んだ農作業が進展している。
しかし南部の中央部では局地的に降雨が発生している。
 今後複数の低気圧の通過により、プレーンズ中部やコーンベルト北部では不安定な天
気となり、かなりまとまった降雨や強い雷雨となる可能性がある。最初の低気圧は26
日にプレーンズ中部を通過して、27日遅くにはスペリオル湖近郊に到達するだろう。
またその2日後に同じような低気圧が同じ進路を通過しそうだ。これによりプレーンズ
東部〜ミシシッピ川流域〜五大湖地域北部にかけては今後5日間の雨量が50〜125
ミリに達するだろう。
 6〜10日間予報に関しては、5月1〜5日にかけて、米国の大半で気温、雨量とも
に平年並み〜上回りそうだ。

*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)

 プレーンズでは南半分で雷雨が発生している。またプレーンズ北部でも降雨が続いて
いる。これによりプレーンズ全般に表層土の水分が改善している。ただハイプレーンズ
南部ては降雨がなく、風も強いため山火事の恐れが出ている。
 大豆製品は、大豆粕が続落、大豆油が続伸。前日に続き手じまいとみられる大豆油買
い/大豆粕売りのストラドル商いが優勢だった。大豆粕の期近7月限は前日比2.90
ドル安の344.70ドル。
今日の材料
・コーンベルトでは26日朝、五大湖周辺地域で局地的に降霜が発生。
・ミシシッピ川以西では降雨や雷雨で農作業が中断も、最近作付けられたコーンや大豆
 にとっては表層土の水分の改善に寄与。
・プレーンズ東部〜ミシシッピ川流域〜五大湖地域北部にかけて、今後5日間の雨量が
 50〜125ミリに達する見込み。
・アルゼンチン産大豆の収穫進捗率25.5%と、同時期の過去5年平均の約45%を
 大幅に下回る=ブエノスアイレス穀物取引所。

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