シカゴ大豆市況=期近は反落、前日の上伸の後の修正から売り優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
  2024/05    1,234.50    1,240.50    1,230.00     1,232.25      - 2.50
  2024/07    1,247.00    1,256.50    1,240.25     1,246.50      - 2.25
  2024/08    1,243.00    1,253.75    1,237.50     1,245.50      - 0.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        334,564         391,462        746,746  (-  4,868)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(5月13日−5月17日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は期近3本は反落。終値の前営業日比は2.50セント安〜9.75セント高。
中心限月の7月限は2.25セント安の1246.50セント。
 期近3本はこれまでの急伸後の修正から売り優勢に転じた。10日に米農務省(US
DA)月例需給報告の発表を控えていることも玉整理を促す一因となった。ただ、アル
ゼンチンでは6日に運送業者によるストが実施されたうえ、今週は引き続きストが予定
されていることが警戒され下げ幅は限られたほか、新穀限月となる24年9月限以降の
限月は堅調で終了。

 7月限は1247セントで取引を開始。その後、値位置を落としながらもアジアの時
間帯は1245セントを下値支持線とするもちあいとなった。欧州の時間帯に軟化して
1240.25セントの安値に達したがシカゴの時間帯に持ち直し、瞬間的ながら
1256.50セントの高値に到達。高値から値を落とした後は1245セント〜
1250セントのレンジを中心に高下し、最終的にはマイナスサイドに値を落として取
引を終えた。
・10日の米農務省米国大豆生産量見通しの事前予想は以下の通り
(単位億Bu、海外主要通信社調べ)。
       予想平均       予想レンジ       前 年
24/25 44.30  41.65−44.96  41.65
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、ミシシッピーバレー中部および北部では雷雨が発生。荒天となる
前コーンベルト東部では暖かく降雨の発生がないなか、作付け作業を含む農作業が進行
していた。
 今後はプレーンズの雨は止むが一方の中西部南部では低気圧の移動に伴い荒天が広が
るリスクが高まっている。ロッキー山脈北部で発生した低気圧は9日から10日にかけ
て中西部から北東部に到来する見込み。ミシシッピーバレー東部の5日間の雨量は25
〜75ミリとなるだろう。6〜10日間予報に関しては5月12〜16日にかけて気温
は平年以下〜平年並の見込み。一方の雨量はプレーンズ北部では平年以下になるが、そ
れ以外の東部の地域では平年並〜平年を上回るだろう。

*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズではカンザス州、ネブラスカ州およびオクラホマ州では雷雨が発生し局地
的な風、雹や竜巻による被害が発生。プレーンズ中部および南部では7日午前は降雨の
発生は無かった。一方、プレーンズ北部では降雨が続き農作業が中断されているが、こ
の雨は冬小麦や発芽しつつある夏穀物にとって慈雨となっている。
 南部では気温が上昇するなか湿度も高く、夏穀物の発芽と生育が促されている。カロ
ライナ州以南での7日の最高気温は32℃前後まで上昇。一方、テキサス州東部では
洪水が発生。
 大豆製品は、大豆粕は大豆の軟調な足取りに追随。前日にアルゼンチンのストに対す
る警戒感から大幅高となった後だけに転売が膨らみやすいなか、大豆粕の下げ幅が大き
くなった。一方の大豆油は大豆粕とのストラドルに絡んだと見られる買いを受けて小高
く終えた。大豆粕期近7月限は前日比4.40ドル安の383.20ドルで終了。
今日の材料
・米コーンベルトではミシシッピーバレー中部および北部では雷雨が発生。
・米コーンベルト南部では低気圧の移動に伴い荒天が広がるリスクが高まる。今後
 数日は25〜75ミリの降雨か。
・米小麦産地のカンザス州、ネブラスカ州およびオクラホマ州では雷雨が発生し
 局地的な風、雹や竜巻による被害が発生。
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