シカゴコーン市況=期近は続落、玉整理基調が続くも下げ幅は限られる

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2024/05   447.25      447.50      441.00      442.75      - 2.75
  2024/07   458.50      462.00      454.25      456.50      - 2.00
  2024/09    467.25      472.00      464.50      467.00      - 1.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       329,362         392,287        1,464,384 (+  7,685)
注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(5月2日までの週)
 コーン:93万8100トン(事前予想レンジ:50万〜120万トン)
 小 麦:44万7100トン(事前予想レンジ:15万〜 50万トン)
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*米気象庁発表の6−10日予報(5月15日−5月19日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る。雨量は平年並み〜上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は上回る。
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 コーンは期近は続落。終値は2.75セント安〜1.25セント高。中心限月の7月
限は2.00セント安の456.50セント。

 米農務省(USDA)による月例需給報告の発表を翌日に控えて玉整理基調が強まる
なか、大きく下落した大豆に追随安となった。ただ、5月上旬の米産地の作付ペースの
鈍化が確認されたうえ今週も雨が続いたことや低温による作付や発芽遅延が警戒される
こと、またロシアの降霜被害が警戒されて小麦が堅調となったことに支えられて期近の
下げ幅は限られたほか、期中から期先はプラスサイドで終える限月も見られた。

 7月限は458.50セントで取引を開始した後は売り修正から買い戻されて460
セント台に浮上。暫く460セントを下値支持線とする高もみとなり、一時は462セ
ントの高値まで値を切り上げた。ただ、シカゴの時間帯を迎えると崩れて454.25
セントの安値まで一気に軟化。安値で買い戻された後は455.25〜457.50セ
ントの狭いレンジで低迷し、この日の安値圏のまま引けを迎えた。
 米農務省(USDA)発表の5月2日までのコーン週間純輸出成約高は前週の79万
2100トンを上回る93万8300トン。今年度の累計純輸出成約高は4762万
3900トンで前年同期の3839万3600トンを約24%上回っている。
*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは広い範囲で降雨が発生した後、気温が低下しておりコーン及び大豆
の作付けを含む農作業のペースが鈍化。5月5日終了週における1週間の作付進捗率は
コーンは9%、大豆は7%にとどまった。9日の最高気温はほとんどの地域で21℃
以下に留まるほかアイオワ州からオハイオ州にかけては降雨が発生するだろう。

 今後数日はこれまでの荒天の後で穏やかな天気が広がる見込み。ただ、週末にはロッ
キー山脈中部および南部、そしてハイプレーンズで降雨が発生するだろう。この雨は次
第に激しさを増しながら13日までにはミシシッピーバレー中部およびメキシコ湾岸地
域まで広がる見込み。この雨に伴う雨量は50〜100ミリが見込まれる。6日間予報
に関しては5月14〜18日は気温及び雨量は全国的に平年並〜平年を上回るだろう。
 シカゴ小麦は反発。ロシアの主要産地で降霜が発生したことで被害の発生が懸念され
たことが買いを支援した。また、前日の大幅下落の後の修正から買い戻された。取引レ
ンジは前日とほぼ同じで630セントに近づく場面が見られると買い戻されるなど底意
の強さを窺わせたが、取引レンジ自体は前日のレンジ内にとどまった。期近7月限は前
日比3.50セント高の637.50セントで引けを迎えた。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)

 プレーンズではテキサス州の一部地域以外では気温が低下するなか概ね降雨は発生し
ていない。降雨は発生したものの、発生地域がまばらだったため、ハイプレーンズ中部
および南部では乾燥状態が続いている。
 南部ではケンタッキー州、テネシー州からカロライナ州にかけての地域で荒天となり
雹、局地的な竜巻が発生。テネシーバレー及びその周辺地域では降雨が続いており鉄砲
水発生のリスクが残っている。南部のその他の地域では暖かな天気が広がるなか速い
ペースで農作業および穀物の生育が進行。

今日の材料
・コーンベルトでは広い範囲で降雨が発生した後、気温が低下。
・コーンベルトのコーン及び大豆の作付けを含む農作業のペースが鈍化。
・今後数日、コーンベルトではこれまでの荒天の後で穏やかな天気が広がる見込み。
・週末から来週にかけてロッキー山脈中部および南部、そしてハイプレーンズ、
 ミシシッピーバレー中部およびメキシコ湾岸地域でまとまった雨量を伴う降雨に。
・5月2日までのコーン週間純輸出成約高は前週の79万2100トンを上回る
 93万8300トン。

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