大豆週間展望=シカゴ大豆はアルゼンチンのスト鎮静化なら上値重く推移

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
          [5月13日からの1週間の展望]
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
         週間高低(カッコ内は日付)             5月7日 〜5月10日
<東京一般>     始 値    高 値      安 値    終 値    前週末比
   先限         64,000    64,000      64,000   64,000    0
======================================
<シカゴ>10日終値  前週末比  |<主要統計データ> (5月2日まで)
      24/5  1205.00  +3.25   |輸出検証高:34万8,654トン
      24/7 1219.00  +4.00   |輸出成約高:43万3,500トン
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 155.55円  前週末比 0.30円の円安
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 【前週のレビュー】シカゴ大豆は輸出低迷が上値圧迫要因。期近7月限は1180セ
ントが上値抵抗線として意識されるなかでの低迷場面が続きそう。ただ作付けの遅れな
どで1180セント超えから一段高となると、買い戻しが活発化する可能性あり。
 【シカゴ大豆期近7月限は米国産新穀の増産見通しで反落】
 シカゴ大豆7月限は、7日に1256.50セントまで値を伸ばした後は急反落に転
じている。10日発表の米農務省(USDA)月例需給報告で新穀となる24/25年
度の増産見通しが示されるとの観測が弱材料視された。
 米産地での作付は順調となる一方、輸出は低迷が続いており、需給面での弱材料が目
立つ一方、アルゼンチンでストが続いており、同国からの供給不安も浮上している。ア
ルゼンチンのストが沈静化に向かうようであれば、USDA月例需給報告次第ながら、
需給面を手掛かりにした頭重い足取りが想定される。目先は需給報告のある10日に終
値で1200セント台を維持できるかに注目したい。
 5日時点の米国産大豆の作付け進捗率は25%で前年30%を下回っているが、平年
21%を上回っており、さほど遅延している感じはない。
 【東京大豆は新規売買は見込めず】
 東京大豆は、先限の総取組高ゼロ状態を継続。今後も新規売買は見込めず。

<当面の予定(イベント・経済統計)>
13日 マネーストック 2024年4月(日本銀行)
    米週間穀物輸出検証高(USDA)
    作付け進度報告(USDA)
    土壌水分報告(USDA)
14日 企業物価指数 2024年4月(日本銀行)
    英雇用統計 2024年4月(国立統計局)
    独消費者物価指数 2024年4月確報(連邦統計庁)
    独景況感指数 2024年5月(ZEW)
    米生産者物価指数 2024年4月(労働省)
15日 ●香港(仏誕節)
    ユーロ圏域内総生産 2024年1-3月期改定(EUROSTAT)
    ユーロ圏鉱工業生産 2024年3月(EUROSTAT)
    米小売売上高 2024年4月(商務省)
    米消費者物価指数 2024年4月(労働省)
    米製造業景況指数 2024年5月(ニューヨーク連銀)
    米企業在庫 2024年3月(商務省)
    対米証券投資 2024年3月(財務省)
16日 国内総生産 2024年1-3月期1次速報 (内閣府)
    米住宅着工・許可件数 2024年4月(商務省)
    米新規失業保険申請件数(労働省)
    米輸出入物価指数 2024年4月(労働省)
    米製造業景況指数 2024年5月(フィラデルフィア連銀)
    米鉱工業生産・設備稼働率 2024年4月(FRB)
    米週間穀物輸出成約高(USDA)
17日 中国住宅価格指数 2024年4月(国家統計局)
    中国小売売上高 2024年4月(国家統計局)
    中国鉱工業生産 2024年4月(国家統計局)
    ユーロ圏消費者物価指数 2024年4月確報(EUROSTAT)
    建玉明細報告(CFTC)

      MINKABU PRESS
     ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。