貴金属は、総じて続伸して寄り付く見通し。金はニューヨーク高と円安を受けて買い 優勢となろう。銀はドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられるとみられる。プラ チナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高と円安を受けて堅調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は2.57ドル高の 2361.94ドル、銀が35セント安の2816セント、プラチナが9.70ドル高 の996.56ドル、パラジウムは1.55ドル高の979.67ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=155.78/80円で、前営業日の 大引け時点から0.23円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が1万1835円前後、銀は143.0円前後、プラチナ は4975円前後、パラジウムは4800円前後。 【NY金は中東情勢に対する懸念が支援】 金は前週末の海外市場では、中東情勢に対する懸念を受けて買い優勢となった。 金は中東情勢に対する懸念が支援要因になった。イスラエル戦時内閣は、パレスチナ 地区ガザ南部ラファにおける軍事作戦の「慎重な拡大」を承認した。イスラム組織ハマ スは、仲介者が提示した休戦案をイスラエルが事実上拒否したため、パレスチナ自治区 ガザの休戦合意に向けた取り組みが振り出しに戻ったとの見方を示した。一方、5月の 米ミシガン大消費者信頼感指数速報値は、67.4と6カ月ぶりの低水準に落ち込ん だ。生活費の上昇と失業に対する懸念が重しになった。4月は77.2。1年先の期待 インフレ率は3.5%と4月の3.2%から上昇した。ただダラス地区連銀のローガン 総裁が、FRBの政策金利がインフレ率の2%目標回帰に向けて十分制約的であるかは 不明で、利下げは時期尚早と発言した。アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、利 下げの時期と幅は不透明なものの、インフレ率の低下が緩やかであっても、FRBは年 内に利下げする公算が大きいと指摘した。米金融当局者の利下げに慎重な見方に変わり はない。 銀は前週末の海外市場では、中東情勢に対する懸念や金堅調が支援要因になったが、 ドル安一服を受けて上げ一服となった。 【プラチナは供給不足見通しが支援】 プラチナは前週末の海外市場では、中東情勢に対する懸念や金堅調を受けて買い優勢 となった。 プラチナは中東情勢に対する懸念や金堅調が支援要因になった。イスラエルがガザ停 戦案を拒否し、中東情勢の先行き不透明感が強い。また英ジョンソン・マッセイ(J M)の供給不足見通しも支援要因である。今年は需要堅調と南アの供給減少を受けて 18.6トンの供給不足になるとみられている。レンジ上限を突破できるかどうかを確 認したい。 <今日の予定> ・マネーストック 2024年4月(日本銀行) MINKABU PRESS 東海林勇行
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