●論点解説金、カップ&ハンドル形成へ=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 金は過去最高値更新後の調整売り優勢の展開になっている。チャートは、いわゆる
「カップ&ハンドル」になっている。調整局面入り前の高値に到達してカップが形成さ
れた後は、一気に上振れするのか、カップにハンドル(取っ手)を付ける動きを見せる
のかが注目されるが、今回はハンドル形成が選択された格好になる。
 一方、ファンダメンタルズの視点では米金利上昇・ドル高圧力も嫌気されている。4
月消費者物価指数の発表後は利下げ期待の織り込みが優勢になっているが、当局者はま
だデータを見極める必要性を訴え続けている。こうした中で公表された米連邦公開市場
委員会(FOMC)では、高金利の長期化に留まらず、利上げの議論も存在していたこ
とが確認されている。現時点で利上げ再開が現実的なシナリオとは言えないが、当局者
のインフレに対する高レベルの警戒感が再確認されたという意味ではネガティブ。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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