金・銀午前=急反落、タカ派の米FOMC議事録などが圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金は急反落。金はニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、円安とな
ったが、ドル建て現物相場の戻りを売られたことが圧迫要因になった。銀はニューヨー
ク安を受けて期先2本が下落した。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が190〜169円安、金ミニが
178.5〜47.5円安、ゴールドスポットが68円安、銀が7.4〜1.0円安。
 午前11時2分現在の出来高は、金が5万0136枚、金ミニが8168枚、ゴール
ドスポットが8740枚、銀が22枚。
【NY金はインフレ高止まりの見方が圧迫】
 金は米中古住宅販売戸数が価格上昇などを背景に予想外に減少したことや、米連邦公
開市場委員会(FOMC)議事要旨で、ディスインフレには予想よりも時間がかかると
の見方が示されたことが圧迫要因になった。4月の米中古住宅販売戸数は前月比1.9
%減の414万戸だった。市場予想の421万戸を下回った。住宅ローン金利と住宅価
格の上昇が需要を圧迫し、予想に反して減り、2カ月連続での減少となった。CMEの
フェドウォッチでは、米連邦準備理事会(FRB)の利下げは9月以降、年1回の確率
が上昇した。
 パレスチナ自治区ガザ最南部のラファでは21日夜から22日未明にかけ、イスラエ
ル軍が激しい爆撃を実施し、同軍の戦車がラファ中心部の地区の端まで進んだ。アメリ
カのサリバン大統領補佐官は、イスラエルから民間人の犠牲を抑えることに配慮した新
たなガザ南部ラファでの軍事作戦の説明を受けたことを明らかにした。一方、アイルラ
ンド、スペイン、ノルウェーは、パレスチナを28日付で国家として承認すると発表し
た。
 金先限は1万1969円まで下落した。ニューヨーク安が圧迫要因になった。円相場
は1ドル=156円台後半の円安に振れた。銀先限は155.1円まで下落した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場では、米連邦公開市場委員会(F
OMC)議事要旨で、ディスインフレには予想よりも時間がかかるとの見方が示された
ことを受けて売り優勢となった。アジア市場では、朝方の2381.89ドルから、押
し目を買われたが、2383ドル台で戻りを売られた。
 午前11時現在、2373.71ドルで推移。銀は3048セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が2416.34ドル、銀が3180セント。

MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。