【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における5月 21日時点の大口投機家の売り越しは264万8897枚となり、前週の252万 0989枚から拡大した。取組高合計は4493万6453枚となり、前週から 102万6333枚(2.3%)増加した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が2.9%増、債券 合計が3.0%増、為替合計が0.7%増となった。商品市場の取組高は、穀物合計が 1.7%増、エネルギー合計は0.6%減、金属合計は1.3%増となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で新規買いが新規売りを 上回って買い越しを拡大、債券で手じまい売り、新規売りが出て売り越しを拡大した。 為替は新規買い、買い戻しが入って売り越し(ドル買い)を縮小した。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、タカ派の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録や堅調な米経済指標を受 けて米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が後退した。CMEのフェドウォッチで は、米FRBは年1回の利下げ確率が上昇した。今週は第1四半期の米国内総生産(G DP)改定値や4月の米個人消費支出(PCE)デフレータの発表がある。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が14万4367枚売り越し(前週12万 6182枚売り越し)、ユーロは4万1475枚買い越し(同1万7155枚買い越 し)、英ポンドは1053枚買い越し(同2万0075枚売り越し)となった。ユーロ は新規買い、買い戻しが入って買い越しを拡大した。 商品市場では、原油は米連邦準備理事会(FRB)が高金利を長期間維持するとの見 方を受けて売り優勢となり、2月26日以来の安値76.15ドルを付けた。貴金属市 場では、金が史上最高値2449.77ドルを付けたのち、米FRBの利下げ観測後退 を受けて調整局面を迎えた。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が21万9300枚買い越し(前 週20万3043枚買い越し)に拡大した。新規買い、買い戻しが入った。ニューヨー ク金は22万9806枚買い越し(同20万4496枚買い越し)、ニューヨーク・プ ラチナは2万7649枚買い越し(同2万4447枚買い越し)に拡大した。金は新規 買い、買い戻しが入り、プラチナは新規買いが新規売りを上回った。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが4万1827枚売り越し(前週224枚買い 越し)に転じ、大豆は4万4982枚売り越し(同6万5975枚売り越し)に縮小し た。コーンは手じまい売り、新規売りが出て、大豆は新規買い、買い戻しが入った。前 週のコーンは、米産地の天候不良に対する懸念を受けて買い優勢となった。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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