【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における5月 28日時点の大口投機家の売り越しは243万9449枚となり、前週の264万 8897枚から縮小した。取組高合計は4575万8850枚となり、前週から82万 2397枚(1.8%)増加した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が1.2%増、債券 合計が2.0%増、為替合計が5.9%増となった。商品市場の取組高は、穀物合計が 2.2%増、エネルギー合計は0.2%増、金属合計は4.7%減となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で新規買いが新規売りを 上回って買い越しを拡大、債券で買い戻しが手じまい売りを上回って売り越しを縮小し た。為替は新規買い、買い戻しが入って売り越し(ドル買い)を縮小した。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、米金融当局者が追加利上げの可能性を示したことなどを受けて米国債の利回 りが上昇したが、米国内総生産(GDP)の下方改定を受けて利回り上昇が一服した。 4月の米個人消費支出(PCE)デフレータは予想通りとなり、今後のインフレ鈍化が 期待された。今週は5月の米雇用統計の発表がある。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が15万6039枚売り越し(前週14万 4367枚売り越し)、ユーロは5万7572枚買い越し(同4万1475枚買い越 し)、英ポンドは2万5402枚買い越し(同1053枚買い越し)となった。ユーロ は新規買い、買い戻しが入って買い越しを拡大した。 商品市場では、原油が米国のドライブシーズンで需要増加が期待されたが、米連邦準 備理事会(FRB)の高金利維持見通しや石油製品在庫の増加を受けて戻りを売られ た。貴金属市場では、金がドル安で安値拾いの買いが入ったが、米国債の利回り上昇な どを受けて戻りを売られた。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が24万3926枚買い越し(前 週21万9300枚買い越し)に拡大した。新規買い、買い戻しが入った。ニューヨー ク金は23万6585枚買い越し(同22万9806枚買い越し)に拡大、ニューヨー ク・プラチナは2万7567枚買い越し(同2万7649枚買い越し)に縮小した。金 は買い戻しが手じまい売りを上回り、プラチナは手じまい売りが買い戻しを上回った。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが5万1632枚売り越し(前週4万1827 枚売り越し)に拡大し、大豆は2万5908枚売り越し(同4万4982枚売り越し) に縮小した。コーンは新規売りが新規買いを上回り、大豆は新規買い、買い戻しが入っ た。前週のコーンは、作付け・発芽の進展などを受けて売り優勢となった。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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