【場況】 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続落。プラチナは金軟調を受けて売り優 勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の下落や円安一服を受けて軟調となった。 パラジウムの商いは成立しなかった。 午前11時3分現在の前営業日比は、プラチナが38〜17円安、プラチナミニが 35.0円安〜43.0円高、プラチナスポットが85円高、パラジウムが出来ず。 午前11時3分現在の出来高は、プラチナが9271枚、プラチナミニが1046 枚、プラチナスポットが4315枚、パラジウムが0枚。 【NYプラチナは米インフレ鈍化が支援も上げ一服】 プラチナは米個人消費支出(PCE)価格指数の伸び鈍化が支援要因になった。5月 の米PCE価格指数は前年比2.6%上昇し、前月の2.7%から鈍化した。予想通り となった。ただ米国債の利回りが上昇したことに上値を抑えられた。 6月の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.5と前月から横ばいとな り、2カ月連続で節目となる50を下回った。非製造業PMIは50.5と前月の 51.1から低下し、昨年12月以来の低水準を付けた。景気の先行き懸念が残ること から中国勢は高値での買いを見送るとみられる。一方、6月の中国の財新製造業PMI は51.8と前月の51.7から上昇した。事前予想は51.4。 プラチナ先限は5136円まで下落した。金軟調や米国債の利回り上昇が圧迫要因に なった。円相場は1ドル=161円台前半で円安が一服した。 【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】 プラチナのドル建て現物相場は、軟調。朝方の995.81ドルから、戻りを売られ て軟調となった。 午前11時現在、プラチナは993.53ドル、パラジウムが981.94ドルで推 移。前営業日の大引け時点はプラチナが992.50ドル、パラジウムが945.55 ドル。 MINKABU PRESS
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。