シカゴ大豆市況=揃って堅調、売り警戒感強まり反動高に転じる

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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             始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2024/07   1,148.25    1,161.75    1,148.25    1,159.50     + 9.00
   2024/09   1,100.00    1,109.00    1,094.25    1,107.50     + 7.50
   2024/11   1,104.00    1,113.00    1,097.00    1,111.00     + 7.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       236,420          330,955         763,146 (+ 21,691)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(6月27日までの週)
 大 豆:30万3023トン(前週改定値:34万9884トン)
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*米農務省発表の週間大豆作付け進度報告(6月30日までの週)
 大豆:発 芽:95%(前週90%、前年97%、平年93%)
    開 花:20%(前週 8%、前年20%、平年15%)
    着サヤ: 3%(前週 — 、前年 3%、平年 2%)
     「良」以上:67%(前週67%、前年50%)
     「劣」以下: 8%(前週 8%、前年15%)
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*米気象庁発表の6−10日予報(7月7日−7月11日)
 コーンベルト西部の気温は平年並。雨量は平年を下回る〜平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は揃って堅調。終値の前営業日比は7.00セント〜12.50セント高。中心
限月の11月限は7.00セント高の1110.00セント。

 前週末の弱気な全米四半期在庫に加え、米産地で生育に適した天気が広がっているこ
とが手がかりとなって11月限は21年8月以来、初めて11ドルの節目を割り込む場
面も見られたが、これで売り警戒感が強まって修正のための買い戻しが膨らみ反発に転
じた。

 11月限は1104セントで取引を開始した後のアジアの時間帯は1102セントを
下値支持線とするもちあいとなった。シカゴの時間帯に値を落とし1097セントの安
値を付ける場面が見られたが、売り警戒感から買い戻されて引けにかけて上値探りとな
り終盤に1113セントの高値に到達。高値からは値を落としながらも高値圏を維持し
て引けを迎えた。
 米農務省(USDA)発表の6月27日までの大豆週間輸出検証高は30万3023
トンで前週の34万9884トンを下回った。累計輸出量は4153万6686トンで
前年同時期の4943万2352トンをおよそ16%下回った。
 USDAによると6月30日時点の大豆発芽率は95%で前年の97%は下回ったが
平年の93%は上回った。また、開花率は20%で前年と同率、平年の15%は上回っ
た。着サヤ率は3%で前年と同率、平年の2%は上回った。一方、作柄のうち良以上は
67%、劣以下は8%で共に前週と同率だった。
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。

 コーンベルトでは高気圧の下、気温が低下し降雨は発生していない。コーンベルト中
部および東部の1日の最低気温は一部で10℃以下まで低下。一方、ネブラスカ州およ
びノースダコタ州を含むコーンベルト西部では散発的な降雨が発生。中西部北部では降
雨が止んでいたものの、1日午後からは再び降雨となる見込み。
 1日は米南央部から米北東部にかけて気温が低下するが、午後からはプレーンズ北部
で雷雨が発生し、この雨はすでに土壌水分が過剰気味となっている中西部北部に達する
見込み。中西部北部では7月4日までに再び降雨になる見込みだが、それ以外の地域で
は雨が長続きすることはないだろう。また、コーンベルト東部および中部では7月4日
に降雨または雷雨が発生するだろう。5日間の中西部の雨量は25〜75ミリが見込ま
れる。なお、プレーンズ北部では7月4日の最高気温は24℃以下に留まる見込みとな
っている。6〜10日間予報については7月6〜10日は気温は全国的に平年並〜平年
を上回るが、プレーンズ北部および中部、中西部北部では平年以下〜平値並になるだろ
う。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り
 プレーンズでは南部では熱波が広がっており、1日の最高気温は38℃以上に達して
いる。一方、北部および中部では夏穀物などにとっての恵みの雨が発生。

 米国南部ではメキシコ湾岸西部から大西洋沿岸南部にかけて高温多湿となっている。
一方、テネシーバレーからヴァージニア州およびカロライナ州などの北部では心地よい
低温となっている。ただ大西洋沿岸部では土壌水分の乾燥が引き続き懸念されている。
 大豆製品は大豆粕の期近2限月および大豆油は共に大豆の堅調に追随したが、大豆粕
3番限以降は軟調。大豆油は原油高も買いを促す要因になった。大豆粕期近12月限は
前日比2.90ドル安の332.60ドルで終了。

今日の材料
・コーンベルトでは高気圧の下、気温が低下し降雨は発生していない。
・コーンベルト中部および東部の1日の最低気温は一部で10℃以下まで低下。
・ネブラスカ州およびノースダコタ州を含むコーンベルト西部では散発的な降雨が
 発生。
・コーンベルト北部では7月4日までに再び降雨になる見込みだが、それ以外の地域
 では雨が長続きすることはないもよう。
・6月27日までの大豆週間輸出検証高は30万3023トンで前週の34万9884
 トンを下回る。
・6月30日時点の大豆発芽率は95%で前年の97%は下回ったが平年の93%は
 上回る。
・6月30日時点の開花率は20%、着サヤ率は3%で共に前年と同率で平年を
 上回る。
・作柄のうち良以上は67%、劣以下は8%で共に前週と同率。
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